筋トレドクター

医師国家試験の解説や医学知識、雑多な日常をつらつら載せてます。

呼吸器の発展事項1問1答

1.咳喘息とアトピー咳嗽の重要な鑑別点は?

気管支拡張薬への反応

2.テオフィリンの主な副作用2つ?

不整脈、痙攣による呼吸停止

3.アスピリン喘息はピリンアレルギー?

全く異なるもの

4.アスピリン喘息の、投与方法を含めた治療法4つ?

酸素吸入、β2刺激薬吸入、リン酸エステル系ステロイドの静注、アドレナリン筋注

5.喘鳴があるのは心臓喘息?咳喘息?

心臓喘息

6.咳喘息にwheezesはある?

ない

7.アトピー咳嗽に咽喉頭掻痒感はある?

ある

8.COPD患者の呼吸リハビリで改善する検査データは?

ない

9.COPD患者でLAMA、LABA、ICSの3剤併用を実施する患者の条件は?

増悪を繰り返しており、その度に入退院を繰り返している場合

10.COPDの急性増悪時のステロイドの投与方法は?

経口あるいは経静脈による全身投与

11.COPD骨粗鬆症は起こる?

起こる。COPD→羸痩→サルコペニア骨粗鬆症予後不良

12.気管挿管の条件3つ?

酸素を十分に投与してもSpO2が上昇しない場合。上気道が閉塞している場合。呼吸数低下により人工換気が必要な場合。

13.DPBで上昇する免疫グロブリンは?

IgA

14.気管支喘息の主体は好酸球だが、DPBの主体は?

リンパ球

15.DPBに関係するのは喫煙歴?特定のHLA?

HLA-B54(HLA-B51はベーチェット病、HLA-B52は高安病)

16.過敏性肺炎のアレルギーの種類は?

Ⅲ+Ⅳ(トリコ(3)-スポロン(4)-アサヒ(3))

17.アレルギー性肺アスペルギルス症のアレルギーの種類は?

Ⅰ+Ⅲ+Ⅳ(アレルギ(4)-性(1)-肺(1)-アスペル(4)-ギルス(3)-症(1))

18.過敏性肺炎で肉芽種はある?

ある(サルコイドーシスとの鑑別が重要)

19.過敏性肺炎でチアノーゼはある?

ある

20.バチ指をきたすのは過敏性肺炎?マイコプラズマ肺炎

どちらもきたさない(バチ指形成には長い時間が必要。どちらも一夏の恋である。)

21.原因高原に対して沈降抗体を認めるアレルギーは?

Ⅲ型アレルギー

22.北日本の酪農家に好発する農夫肺の原因抗原物質は?

Thermoactinomyces vulgaris(テルモアクチノミセス‐ブルガリス)

23.急性膿胸の病態と治療は?

肺炎のこじらせ、胸腔ドレナージ

24.慢性膿胸の病態と治療は?

結核の後遺症、オペ

25.肺癌に石灰化は起きる?

絶対に起きない。

26.胸膜プラークは前癌病変?

違う。(アスベスト暴露歴があるだけ)

27.胸膜プラークの好発部位は?

臓側胸膜

28.胸水コレステロールが高値となる疾患は?

結核(胸水ADAも高値)

29.胸水ヒアルロン酸が高値となる疾患は?

胸膜中皮腫

30.胸膜中皮腫の最多の型は?

上皮型

31.石綿を作ったことで日本に悪性胸膜中皮腫患者を増加させたきっかけを作った人物は?

平賀源内

32.鉱山やトンネル勤務者を増やしたきっかけを作り、結果として日本に珪肺患者を増加させた人物は?

田中角栄

33.石灰化が見られるのは珪肺?肺胞蛋白症

珪肺

34.珪肺で見られるのは結核?胸膜肥厚?

結核

35.気胸患者に胸腔ドレーンを刺入する部位は?

側胸部肋骨上縁

36.再膨張性肺水腫の治療法は?

PEEP

37.肺塞栓症でPaCO2はどうなる?

低下する。

38.深部静脈血栓症が起きやすい下肢は右?左?

39.リンパ腫が発生する縦隔は?

前縦隔

40.神経原性腫瘍が発生する縦隔は?

後縦隔

41.前縦隔好発の3Tは?

胸腺腫、甲状腺腫。奇形腫

42.アレルギー性肺アスペルギルス症の治療法は?

ステロイド全身投与

43.慢性肉芽腫瘍でアスペルギルス症を合併しやすい理由は?

好中球が減少しているから。

44.サルコイドーシスが多い地方は?

東北地方

45.気管支鏡で粘膜下血管の網目形成所見が見られるものは?

サルコイドーシス

46.気管支鏡で米のとぎ汁様の白濁したBAL液が見られるものは?

肺胞蛋白症

47.サルコイドーシスのシンチグラフィで用いられるのは?

67Ga

48.肺リンパ脈管筋腫症で全肺気量はどうなる?

増加する。

49.LAMの治療法2つ?

mTOR阻害薬、肺移植

50.肺胞蛋白症ステロイド禁忌なのはなぜ?

肺胞蛋白症GM-CSFに対する自己抗体によりマクロファージの骨髄産生が低下することで肺のⅡ型上皮細胞がサーファクタントが破壊できなくなる疾患だが、ステロイド投与によりさらにマクロファージが抑制されるため。

51.肺胞蛋白症の治療法は?

全身麻酔下での全肺洗浄(自然治癒もある)

52.擦過細胞しんでオレンジ色の角化が見られる肺癌は?

扁平上皮癌

53.女性に多い肺癌は?

腺癌

54.石灰化が見られる呼吸器疾患5つ?

肺過誤種、肺結核、テラトーマ、珪肺、アスベスト

55.SLXが腫瘍マーカーの肺癌は?

腺癌

56.転移性肺癌の陰影所見は?

境界鮮明の円形陰影

57.肺生検実施中に出血が止まらない時の処置は右側臥位?気管支鏡抜去?

右側臥位

58.ホルネル3徴といえば縮瞳、眼瞼下垂、眼裂狭小だが、4つ目は?

病側の顔面紅潮

59.急性好酸球性肺炎に気管支喘息は合併する?

しない。

60.肺非小細胞癌の治療法は?

 

61.肺小細胞癌の治療法は?

 

62.EGFR遺伝子変異と強く関連する因子5つ?

アジア人、女性、非喫煙者、肺腺癌、若年者

63.EGFRチロシンキナーゼ阻害薬の副作用3つ?

爪囲皮膚炎、間質性肺炎、角膜穿孔

64.免疫チェックポイント阻害薬の副作用といえば?

Ⅰ型糖尿病

65.非結核性肺抗酸菌症と肺結核症の鑑別に用いる検査は?

IGRA

66.肺MAC症の3剤併用療法に用いる薬剤は?

クラリスロマイシン、リファンピシン、エタンブトール

67.リンパ球優位の滲出性胸水が見られる疾患は?

結核

68.滲出性胸水と判断する基準3つ?

胸水TP/血清TP>0.5、胸水LDH/血清LDH>0.6、胸水LDHが血清LDH上限値の2/3以上のいずれか1つを満たすこと

69.通院で継続的に血液透析を受けている患者の肺炎はNHCAP?

そう。

70.耐性菌リスクあるNHCAP患者にまず投与する薬剤は?

TAZ/PIPC

71.IPFで発熱はある?

ない。

72.IPFでfine cracklesが聴取されやすい部位は?

背側肺底部

73.自発呼吸がなく、呼気終末陽圧(PEEP)をかけたい場合に用いる人工換気法は?

CPPV(持続的陽圧換気)

74.自発呼吸がなく、呼気終末陽圧(PEEP)をかけない場合に用いる人工換気法は?

IPPV(間欠的陽圧換気)

75.CPPV、IPPVを合わせて何という?

CMV(持続的強制換気)

76.自発呼吸があり、呼吸数が少ない時に不足分に対してその時の判断で呼気終末陽圧(PEEP)をかけたい場合に用いる人工換気法は?

SIMV(同期式間欠的強制換気)

77.自発呼吸があり、ずっと呼気終末陽圧(PEEP)をかけたい場合に用いる人工換気法は?

CPAP(持続的気道陽圧)

78.自発呼吸があり、CPAPに加えて、自発呼吸に合わせた圧サポートをするPS(プレッシャーサポート)を組み合わせた人工換気法は?

CSV(持続自発換気)

循環器の発展事項1問1答

1.無症候の慢性心不全患者にACE-Iは投与する?

する。

2.心筋酸素消費量の決定因子3つ?

心拍数、収縮期血圧、心筋収縮性

3.Forrester分類のそれぞれの基準は?

心係数2.2、肺動脈楔入圧18

4.Swan-Ganzカテーテルで左室拡張期圧は評価できる?

できる。

5.Swan-Ganzカテーテルで心拍出量は評価できる?

できる。

6.てんかん(けいれん)を疑うときに聞く質問といえば3つ?

「倒れた後舌を噛んで吉から血が出ませんでしたか?」

「呼吸が早くなって手足が痺れてきませんでしたか?」

「倒れた後30分程度意識がもうろうとしていませんでしたか?」

7.Brugadaの負荷試験は?

ピルジカイニド(Naチャネル遮断薬)

8.Brugadaの発作予防薬は?

β遮断薬経口投与

9.Brugada心電図が見られるだけの患者の現時点での対応は?

EPS(電気生理学的検査)

10.陳旧性心筋梗塞患者の再発予防に有用な薬2つ?

アスピリン、スタチン

11.ステント留置後の胸痛で聴診所見に変化がないときの疾患は?

ステント血栓症

12.心機能低下の副作用がある抗不整脈薬は?

Ⅰa群とⅠc群

13.冠攣縮性狭心症を誘発するものは?

副交感神経

14.我が国の冠攣縮性狭心症が多い人は?

常習飲酒者

15.ベニジピンとは?

Ca拮抗薬

16.IEで見られるOsler結節とは?

指先・趾先の皮膚・皮下に現れる有痛性紅斑

17.IEで見られるJaneway病変とは?

手掌、足底にみられる痛みを伴わない直径5mm以下の形が不規則な紅斑

18.IE心不全や脳塞栓が合併した場合の治療は?

手術適応(真菌性も)

19.IEの感度が高い検査は?

経食道心エコー検査

20.IEの急性期の手術適応となるもの3つ?

膿瘍形成、心不全悪化、反復する塞栓症

21.IEに抗菌薬を使用するとしたら?

セフェム系

22.開心術において心筋保護が完全に行われている場合、心臓虚血の安全限界とされている時間は?

4時間(部屋10℃で寒い。)

23.血管吻合に用いられる針は?

丸針

24.皮膚吻合に用いられる針は?

角針

25.小血管吻合に用いる糸は?

モノフィラメント糸

26.3〜4mm径の動脈にグラフトとして用いる血管は?

自家大伏在静脈

27.血管吻合での注意点は?

内膜と内膜が外翻するようにする。

28.冠動脈の拡張期、収縮期の血流は?

左は10:0、右は1:1

29.心臓移植の年齢制限は?

60歳未満

30.冠動脈バイパスで大伏在静脈ではなく右胃大網動脈を使う時は?

基部石灰化があるとき(縫えない。)

31.冠動脈バイパス術におけるグラフトで長期予後が最も良好とされる血管は?

内胸動脈

32.Bland-White-Garland症候群の診断に有効な検査は?

右冠動脈の選択的造影

33.Bland-White-Garland症候群の治療は?

大動脈-左冠動脈バイパス術

34.僧帽弁閉鎖不全症でより長期予後がいいのは弁形成術?弁置換術?

弁形成術

35.房室弁に付着する腱索が牽引されるのはいつ?

心室収縮時

36.TAVIで治療する弁膜症は?

AS

37.Ⅲ音といえば?

容量負荷

38.収縮中期クリックといえば?

僧帽弁逸脱症

39.僧帽弁逸脱症が好発するのは?

40.僧帽弁閉鎖不全症にアルブミン製剤は使う?

使わない。

41.僧帽弁狭窄症でⅢ音ある?

ない。(左室負荷がなく、容量負荷がないから。)

42.心エコー検査で僧帽弁口面積は測定できる?

できる。

43.心房細動を合併しやすい弁膜症は?

僧帽弁狭窄症

44.僧帽弁領域はどこ?

心尖部

45.房室伝導抑制作用のある薬剤5つ?

プロプラノロール、ベラパミル、ジルチアゼム、ジギタリス、ATP

46.慢性心房細動にジギタリスは適応?

適応

47.大動脈弁の音をより大きく聞くには?

座位で上半身を前傾させる。

48.大動脈弁狭窄症の予後不良の症候とその予後は?

狭心痛は5年、失神は3年、心不全は2年

49.頸動脈波の鈍い立ち上がりといえば?

大動脈弁狭窄症

50.低左心機能例ではエコーの圧較差近似式を使うと重症度はどうなるか?

過小評価する。

51.高安動脈炎のHLAは?

HLA-B52

52.高安動脈炎に関わる遺伝子は?

MICA遺伝子

53.高安動脈炎で起きやすいものは次のうちどれ?心不全脳出血、急性腎不全。

心不全脳出血

54.高安動脈炎で頸部血管雑音はある?

ある。

55.高安動脈炎にトシリズマブの適応はあるか?

ある。(ヒト化抗IL-6受容体モノクローナル抗体

56.収縮性心膜炎はいつの病気?

拡張期(拡張障害)

57.収縮性心膜炎の心陰影の特徴は?

正常大の心陰影

58.右室と左室の拡張末期圧の差は?

同じ

59.収縮性心膜炎で頸静脈怒張はある?

座位で見られる。

60.収縮性心膜炎で胸水や服水は見られる?

胸水も腹水も見られる。

61.収縮性心膜炎の治療法は?

心膜切除術

62.Mモード心エコーで鑑別できるのは?

MSとMR(MRはHOCMに合併しうる。)

63.Mモード心エコーでMSとMRを鑑別するには?

左室圧のグラフは、正常は下図の上の通りである。

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収縮期はM弁は通常閉じていて動かない。

MSでは上図の中央のように、ツノのない台形となる。

MRでは上図の下のように、ツノの後ヘコまず盛り上がる形となる。これはHOCMを示唆する。

64.大動脈弁の収縮中期半閉鎖といえば?

HOCM

65.HOCMの治療薬となるCa拮抗薬は?

ベラパミルやジルチアゼムなどの非ジヒドロピリジン系(〜ジピンなどのジヒドロピリジン系は血管拡張作用が強い。)

66.拡張型心筋症の機序は?

コクサッキーウイルス感染→心拍出量低下→RAA亢進

により、心筋の線維芽細胞に発現するアンギオテンシンⅡ受容体が反応して心筋リモデリングが進み、さらなる心不全となる。

67.ドブタミンとドパミンの違いは?

ドブタミンは心ポンプ機能を上げることによる心拍出量増加と末梢血管拡張作用の2つの機能がある。つまりそこまで血圧上昇作用はなく、血圧が安定すると使いやすい。肺水腫には良い適応である。

ドパミンは昇圧薬である。

68.悪心と腹部症状を訴え、急性胃腸炎を疑ってしまうクリティカルな疾患4つ?

急性心筋炎、糖尿病性ケトアシドーシス、Addison病、アナフィラキシー

69.左房粘液種でレイノー現象はでる?

粘液種の成分はグリコサミノグリカンでネチョネチョしているため、それが指先に詰まることで現れる。

70.左房粘液種で関節リウマチ様症状がでる理由は?

腫瘍からIL-6が産生され、血中γグロブリンも上昇するため。

71.心房・上室性には無効の抗不整脈薬は?

リドカイン(Ⅱb群)

72.心筋下壁を栄養する冠動脈は?

右冠動脈

73.CHADS2スコアとは?

心不全、高血圧症、年齢75歳以上、糖尿病、脳梗塞or一過性脳虚血発作の既往の5項目からなる心房細動における抗凝固療法の基準(2点がカットオフ、脳梗塞orTIAの既往はそれだけで2点入る。)

74.DOACを導入する前に必ず確認するデータは?

クレアチニン(腎機能の確認)

75.心房細動が発症して48時間を超えた後のカルディオバージョンが禁忌の理由は?

心房細動が発症して48時間を超えている症例では左心房内に血栓が形成されている可能性が高いと判断される。心房細動により形成された血栓は洞調律になった瞬間に飛ぶとされている。そのため、カルディオバージョンやアブレーションにより洞調律にしてしまうと血栓が飛ぶ可能性があるから。

76.ダナポイント分類とは?

肺高血圧症の分類である。主に左心系の鬱血と狭窄の2つに分類する。前者はMSやAMIなどである。後者がメインである。後者は強皮症、MCTD、SLE、肺塞栓症、IPHなどである。特に膠原病では強皮症とMCTDがメインである。

77.肺高血圧症で右軸変位はある?

ある。

78.肺高血圧症のV1誘導の特徴2つとその理由は?

R波増高

V1では右心系と近くにあるため。R波は右心系、S波は左心系を表している。

肺性P波(Ⅱ、Ⅲ、aVF誘導にて主に出現する。)

右房の拡張によりその起電力が増大して振幅が増大するため。下図の様になる。

 

79.たこつぼ心筋症の好発者の特徴は?

高齢女性

80.たこつぼ心筋症の発作の誘因は?

大きなストレス

81.たこつぼ心筋症の心電図変化は?

aVR誘導でのST低下

82.左冠動脈主幹部を責任病変とする急性心筋梗塞の心電図変化は?

aVR誘導でのST上昇

83.乳児のときに発見されにくい先天性心疾患2つ?

PS、ASD(肺動脈弁の無害性雑音と区別が難しいため。)

神経の発展事項1問1答

1.Werdnig-Hoffmann病とKugelberg-Welander病の違いは?

SMAⅠ型は生後6ヶ月以内に発症し、生存期間も短い。SMAⅢ型は生後18ヶ月以降の学童期に発症し、予後良好である。

2.筋原性を疑うのは?

CK上昇

3.神経原性なのに近位筋優位の筋力低下をきたす疾患3つ?

Werdnig-Hoffmann病、Kugelberg-Welander病、Kennedy病

4.筋原性なのに遠位筋優位の筋力低下をきたす疾患は?

筋強直性ジストロフィー

5.多発性筋炎でアルドラーぜはどうなる?

高値を示す。

6.多発性筋炎のMRI所見は?

四肢MRIのT2強調像で筋内高信号

7.Duchenne型筋ジストロフィーで心筋は障害される?

される。

8.Duchenne/Becker型筋ジストロフィーとは?

ジストロフィン遺伝子の異常によって起こる疾患で、重症型としてDuchenne型、軽症型としてBecker型がある。X染色体劣性遺伝形式をとる代表的な筋ジストロフィーである。

9.常染色体優性遺伝形式をとり、ミオトニアが見られるジストロフィーは?

筋強直性ジストロフィー

10.IQ低下を伴うジストロフィーは?

福山型先天性筋ジストロフィー

11.筋細胞膜や細胞内の様々な部位に局在する蛋白の異常によって起こるジストロフィーは?

肢帯型筋ジストロフィー

12.蛋白細胞解離とは?

細胞数は正常で総蛋白のみ上昇

13.腰椎穿刺で蛋白細胞解離が見られる疾患といえば?

Guillain-Barre症候群

14.Guillain-Barre症候群の血清検査は?

抗GM1抗体や抗GD1a抗体などの血清抗ガングリオシド抗体陽性(約60%で、病初期から見られる。)

15.Guillain-Barre症候群の末梢神経伝導検査の所見は?

脱髄型:伝導速度の低下(約80%の例でみられる)、伝導ブロック、時間的分散

・軸索型:M波振幅(CMAP)の低下

16.Fisher症候群の3徴は?

全外眼筋麻痺、運動失調、腱反射消失(動眼M、滑車Nも障害され、全方向の眼球運動が障害される。)

17.Fisher症候群で陽性となる抗体は?

急性期に抗GQ1bガングリオシドIgG抗体が陽性となる。(特異度が高い。)

18.糖尿病性ニューロパチーの症状に多飲多尿はあるか?

ない。

19.外眼筋を動かす運動線維が瞳孔括約筋を動かす副交感神経線維よりも先に障害される疾患といえば?

糖尿病性ニューロパチー

20.外眼筋を動かす運動線維が瞳孔括約筋を動かす副交感神経線維よりも先に障害される疾患といえば?

動脈瘤

21.2013年の熊本宣言において、細小血管症の進行抑制のHbA1cの目標値は?

7.0%未満

22.糖尿病性ニューロパチーの有痛性症例に有効な薬剤は?

プレガバリン

23.糖尿病性ニューロパチーの障害部位はどこから?

足裏の痺れから

24.糖尿病性ニューロパチーで動眼神経が障害された場合の初発症状は瞳孔散大?

違う。

25.ALSの針筋電図所見2つ?

線維自発電位、筋線維束電位(脱神経所見)

26.ALSの運動ニューロン障害の特徴は?

上肢は下位MN障害が目立ち、下肢は上位MN障害が目立つ。それゆえバビンスキー反射は陽性となる。

27.ALSに排尿障害はあるか?

ない。(運動ニューロン障害のみ)

28.ALSに温痛覚障害はあるか?

ない。(運動ニューロン障害のみ)

29.ALSで障害される脊髄の角は?

前角(側角ではない。)

30.ALSでは球麻痺が起こる。延髄に存在する運動核3つ?

IX、X、XII

31.ALSの治療は?

エダラボン静脈投与(フリーラジカルの除去作用)

32.MGはいつ悪化する?

夕方

33.MGで末梢神経伝導検査するとどうなる?

正常

34.針筋電図と誘発筋電図の違いは?

針筋電図は、筋強直性筋ジストロフィーやALSなど、筋原性疾患か神経原性疾患かの鑑別にしか使えない。

誘発筋電図は神経筋接合部疾患のためだけに作られた検査である。

35.MGの治療法3つ?

ステロイド血漿交換、エクリズマブ

36.Lambert-Eaton症候群の治療法2つ?

塩酸グアニジン、血漿交換

37.MG、Lambert-Eaton症候群の抗体はそれぞれ何?

ACh受容体抗体、抗VGCC抗体

38.ボツリヌス菌の感染源3つ?

いずし、蜂蜜、カラシレンコン

39.ボツリヌス中毒の瞳孔は?

散大

40.ボツリヌスによって便秘は起こる?

起こる。(麻痺性イレウスのため。)

41.テトロドトキシンの原因生物2つ?

フグ、ヒョウモンダコ

42.Huntington病の遺伝形式は?

常染色体優性遺伝

43.Huntington病とPDの違いは?

両者とも不随意運動を特徴とする。

線条体→GABA分泌「静かにしなさい」

黒質ドパミン分泌「動きなさい」

である。

Huntington病→GABA<ドパミン

PD→GABA>ドパミン

である。

44.ハロペリドールがPDに禁忌なのはなぜ?

抗精神病薬の副作用にパーキンソニズムがあるため。

45.末梢性交感神経抑制薬のレセルピンの副作用は?

パーキンソニズム

46.Huntington病で鬱状態になる?

なりやすい。

47.レボドパの副作用は?

舞踏様運動

48.矢印が示す部位は?

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尾状核線条体の一部)

49.ドパミン作動薬とは?

麦角性と非麦角性に分けられる。

麦角性→ブロモクリプチンやカベルゴリンなど

副作用は弁膜症悪化

非麦角性→プラミペキソールなど。

副作用はナルコレプシー

50.パーキンソン病の治療薬3つ?

レボドパ、ドパミン作動薬、塩酸アマンタジン

51.レボドパの副作用3つ?

病的賭博、幻覚、舞踏様運動

52.パーキンソン病の震えのヘルツは?

4〜6Hz

53.パーキンソン病の脳病理所見は?

Levy小体

54.パーキンソン病でぶんまわし歩行はあるか?

ない。パーキンソン病で運動麻痺は見られない。ぶんまわし歩行は運動麻痺により見られる症状である。

55.パーキンソン病のwearing offの治療薬は?

エンタカポン

56.レボドパを過剰投与したパーキンソン病患者の治療薬は?

非定型抗精神病薬

57.パーキンソニズムの副作用がある胃腸疾患治療薬は?

スルピリド

58.歩行時に手を振らない疾患といえば?

パーキンソン病

59.パーキンソン病で嗅覚障害はある?

ある。

60.パーキンソン病に外科治療はある?

ある。脳深部刺激療法(DBS)

61.TIAを疑ったらまず行うFASTとは?

顔、腕、スピーチ、Time

62.TIA単独で失禁は起きるか?

起きない。痙攣に出てくるものである。

63.Drop attackとは?

TIA発作の1つの型で、意識障害を伴わない突然の下肢の脱力のこと。脳底動脈が障害されることで錐体路が障害されるが、脳幹網様体にある意識中枢は守られることで起きる。

 

64.t-PAの出血既往についての禁忌は?

21日以内の消化器または尿路出血

65.t-PAの血糖異常についての禁忌は?

<50 or >400

66.t-PAの血圧についての禁忌は?

降圧してもsBP>185ordBP>110

67.t-PAのNIHSSについての禁忌は?

NIHSSの正常値(5〜22点)を超えたとき

68.t-PAの血小板、PT-INRについての禁忌は?

血小板<10万、PT-INR>1.7

69.椎骨動脈解離で起こしうる疾患は?

ワレンベルグ症候群

70.心房細動による脳塞栓症患者にt-PA静注する投与開始前後に用いる効果判定評価法は?

NIHSS

71.四肢と顔面の痺れが左右逆転していたら?

橋病変(Millard-Gubler症候群)

72.視床出血の症状は?

対側の四肢と顔面の痺れ

73.右の動眼神経麻痺および左の片麻痺をきたすのは?

右Weber症候群(中脳病変)

74.ワレンベルグ症候群の主な主訴は?

回転性めまい(前庭神経核の障害)

75.ワレンベルグの身体症状に関与する部位2つ?

小脳脚は障害されるが、錐体路は守られる。

物を渡して握らせることができるが、机に置くなどして持ってもらおうとすると持てなくなる。

76.ワレンベルグ症候群の目の症状に関与する部位2つ?

交感神経障害によるHorner徴候

三叉神経核障害による角膜反射の消失

77.疑核とは?

舌咽神経と迷走神経が混在した核で、どちらも嚥下に関わる。ワレンベルグ症候群では障害される。

78.ワレンベルグ症候群とは?

後下小脳動脈障害による延髄外側の障害。

79.ワレンベルグ症候群の誤嚥性肺炎に対する外科的アプローチは?

輪状咽頭筋切除術

80.被殻出血とラクナ梗塞が表裏一体と言われる理由は?

内頸動脈から中大脳動脈が90°に分岐しており、中大脳動脈から穿通枝が90°に分岐しており、その穿通枝は高血圧で障害されやすい。

穿通枝が破裂したものが高血圧性被殻出血、穿通枝が狭窄し虚血に至ったものがラクナ梗塞である。

81.ラクナ梗塞の再発予防としてエビデンスレベルの高い抗血小板薬は?

シロスタゾール(細かい血管の拡張作用がある。)

アスピリンは使えない。)

82.シロスタゾールを使う疾患3つ?

ASO、Brugada、ラクナ梗塞

83.脳圧を下げる薬は?

グリセロール

84.小脳出血の意識は?

発症時の意識は清明(walk in)

85.小脳出血で嘔吐は?

起きる。(延髄のCTZが反応)

86.小脳出血の偏視は?

健側偏視

87.下図の頭部単純CTで起こるのは意識障害四肢麻痺

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意識障害(橋背側の出血のため。下図参照)

 

88.運動麻痺が起こる橋の障害部位は?

橋腹側(錐体路:中心前回→内包後脚→脳幹腹側→…)

89.小脳出血の3徴は?

頭痛、嘔吐、ふらふらめまい

90.小脳出血患者に乳酸リンゲルの輸液を続けていい?

よくない。

91.脳出血患者の呼吸管理で気をつける点は?

頭を上げて過換気気味に気管挿管の上でPaCO2を正常値まで下げることに気をつける。

92.Willis動脈輪に含まれないことで有名な脳の動脈は?

中大脳動脈

93.動眼神経麻痺に関わる脳動脈瘤2つ?

IC-PC(内頸動脈-後交通動脈)動脈瘤、SCA(脳底動脈-上小脳動脈)動脈瘤

94.脳動脈瘤好発Top3は?

IC-PC、MCA、ACom

95.SAHの予後因子2つ?

意識障害の程度、脳血管攣縮の程度(数×、大きさ×)

96.ヘロイン(オピオイド)では縮瞳?散瞳?

縮瞳

97.Argyll-Robertson瞳孔とは?

両側縮瞳、対抗反射消失

98.血腫除去術が禁忌な脳出血2つ?

脳幹と視床

99.「ひひひ」とは?

左の被殻出血は左を向く。

100.左MLF症候群でどうなる?

右を向くとき、右外転神経は問題ないが、左眼が正中位に戻ろうと眼振を生じる。

101.吸血し破裂しSAHを起こす謎の塊といえば?

nidus

102.ガンマナイフ治療の適応は?

nidusが3cm以下or3cm以上でも体積10mL以下

103.脳動静脈奇形のてんかんの治療に用いる抗てんかん薬は?

カルバマゼピン

104.認知症の診断に必要な検査は?

頭部単純MRI

105.認知症の診断に必要な因子2つ?

記銘力の低下、失認・失行(物盗られ妄想ではない。)

106.初期に感情失禁が見られる認知症は?

脳血管性認知症

107.アルツハイマー病のSPECTで早期から異常を認める部い3つ?

頭頂葉、側頭葉、後部帯状回

108.アルツハイマー病で脳脊髄検査は有用?

有用(New!!)

109.アルツハイマー病の脳脊髄検査の所見は?

リン酸化タウ蛋白の上昇

110.アルツハイマー認知症患者にCh-E阻害薬を投与する際に注意することは?

房室ブロックや洞不全症候群などの徐脈性不整脈があれば使わない。

111.アルツハイマー認知症で見られる、診察室で何かの質問をし、答えがわからないときに誰かに確認をとるために振り返る現象は?

頭部振り返り現象

112.反社会的行動をして、警察が来ても「え?けいさつ?へー。」と無関心を示す認知症は?

前頭側頭型認知症

113.前頭側頭型認知症との鑑別が必要な疾患は?

神経梅毒

114.立ち去り行動を伴う認知症といえば?

前頭側頭型認知症

115.同じ単語を繰り返し発する認知症といえば?

前頭側頭型認知症

116.DLBのREM睡眠行動異常の治療薬は?

クロナゼパム

117.DLBに有効な治療薬2つ?

ドネペジル、抑肝散

118.認知機能の動揺、抗精神病薬の感受性亢進といえば?

DLB

119.DLBのポリソムノグラフィの所見は?

筋弛緩を伴わないREM睡眠

120.片頭痛の予防薬3つ?

β遮断薬、カルシウム拮抗薬、バルプロ酸

121.躁病に対する気分安定薬2つ?

炭酸リチウム、バルプロ酸

122.急性硬膜外血腫の原因血管2つ?

中硬膜動脈、板間静脈

123.意識清明期といえば?

急性硬膜外血腫

124.急性硬膜下血腫、慢性硬膜下血腫の原因血管は?

架橋静脈

125.三叉神経痛の好発年齢は?

中年女性

126.特発性三叉神経痛の治療法2つ?

カルバマゼピン、神経血管減圧術

127.症候性三叉神経痛の原因疾患は?

髄膜腫(not髄芽腫)

128.疼痛が間欠的な三叉神経痛は?

特発性(症候性は腫瘍によるものだから。)

129.三叉神経痛の原因血管は?

上小脳動脈

130.顔面痙攣の原因血管は?

前下小脳動脈

131.頭蓋内血管による脳神経圧迫で起こる疾患は?

三叉神経痛(not片頭痛

132.髄膜腫の栄養血管は?

中硬膜動脈

133.髄膜腫の主要症候は?

けいれん

134.髄膜腫の術前に必要な検査2つ?

外頸動脈造影、静脈洞造影

135.前頭葉機能障害の評価に用いる検査は?

ウィスコンシンカードソーティングテスト〈WCST〉

136.自律神経障害による突然死に最も注意すべき疾患は?

多系統萎縮症

137.大脳皮質基底核変性症〈CBD〉でGerstmann症候群は見られるか?

見られる。

138.半側空間無視をきたす頭頂葉障害といえば?

劣位半球=右

139.「手の形の真似ができない」というような肢節運動失行をきたす頭頂葉障害といえば?

優位半球=左(劣位半球=右では個人差が大きい。)

140.下垂体は造影されやすい?

されやすい。(血液脳関門がないから。)

141.急激な頭痛+両眼視力消失といえば?

下垂体卒中

142.海綿静脈洞を通る神経3つ?

動眼神経、滑車神経、外転神経

143.15歳未満で松果体部腫瘍といえば?

胚細胞腫

144.多発性硬化症の経口DMT〈疾患修飾療法〉2つ?

フィンゴリモド、フマル酸ジメチル

145.視床の機能は?

前→気分メンタル

外側→錐体外路

内側→認知機能(海馬と連絡あり)

後→温痛覚

視床外、外側の外側→錐体路(内包)

146.視床出血の原因となる穿通枝血管はどこから分岐する?

後大脳動脈

147.リステリアにセフェムは?

無効

148.細菌性髄膜炎の治療法は?

新生児→アンピシリン+第3世代セフェムの2剤併用療法

1ヶ月〜16歳→カルバペネム系+第3世代セフェムの2剤併用療法

16歳〜50歳→カルバペネム系単独投与

50歳〜→バンコマイシン+アンピシリン+第3世代セフェムの3剤併用療法orバンコマイシン+カルバペネム系の2剤併用療法

149.右下肢に限局する運動麻痺が生じる脳の動脈障害といえば?

左前大脳動脈

150.頭痛をきたす疾患でのトリプタンの投与方法は?

片頭痛→トリプタン経口投与

群発頭痛→トリプタン皮下注射

151.右上肢に運動失調をきたす小脳の病変部位は?

右小脳半球

152.カフェイン、鉄欠乏、妊娠が増悪因子となる疾患は?

むずむず脚症候群

153.CIDPで脳脊髄液検査所見は?

蛋白細胞解離

154.CIDPのMRI所見は?

神経根造影効果

155.CIDPの神経生検所見は?

脱髄所見

156.CIDPの神経伝導速度検査所見は?

振幅の低下

【第4回TECOM模試】

A1.妊娠20週で子宮口の開大を認めており、流早産のリスクが非常に高い。治療的頸管縫縮術を考慮すべきである。

妊娠28週まで妊娠週数が進んでいる場合は、治療的頸管縫縮術の対象とならない。施設によっても異なるが、妊娠 24 週以降に頸管縫縮術を施行することはまれである。

 


A9.甲状腺機能低下症は心拍出量の低下(心拍数の低下や心収縮の低下)により、労作時呼吸困難を認めることがある。

甲状腺機能低下症では高コレステロール血症や高TG血症がみられやすい。

甲状腺機能低下症の半数以上でCK高値を認める。自覚症状が出現する何年も前からCK高値がみられることがあり、説明できないCK高値をみた場合には甲状腺機能を調べる必要がある。

 


A11.メタボリックシンドロームは「内臓肥満(中心は腸間膜脂肪)によってインスリン抵抗性が発生し、高インスリン血症をきたした病態」であることを理解しておく。高インスリン血症になるのは、インスリン作用が発揮されないのでfeedbackがかからないためである。

なお、総コレステロールとLDLコレステロールは診断基準に含まれないため注意する。

 


A20.OHSSの2大症状は腹部膨満と呼吸不全、3大合併症は成人呼吸窮迫症候群、血栓症である。それゆえヘパリンやアスピリンは投与されるが、OHSSの活動期にフロセミドを使用すると、血液濃縮を悪化させて、血栓症併発のリスクがあるので、禁忌といって良い。

 


A21.二次性膜性増殖性糸球体腎炎の原因はC型肝炎とクリオグロブリン血症がある。膜性腎症で血尿は稀だが、膜性増殖性糸球体腎炎ではありうる。

 


A24.急速進行性糸球体腎炎(RPGN)は半月体の形成が認められる。数週~数か月の単位で腎機能が増悪し、腎不全へ進行する。

急速糸球体腎炎は糸球体の腫大、内皮、メサンギウムなどの細胞成分の増加、炎症細胞の浸潤(富核)を伴い、全体として増殖性の変化をきたす。

 


A25.多発性硬化症であれ視神経脊髄炎であれ、急性期治療ではまずステロイドを投与する。

 


A36.下図のERCPで膵管と胆管の長い共通管を認め、総胆管の拡張を認める。胆管拡張を伴う膵・胆管合流異常症の所見である。肝管空腸吻合(分流手術)+肝外胆管切除術の適応である。

内視鏡的乳頭切開術は総胆管結石で排石が期待できる場合に行われる。

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A43.TOFでは肺動脈狭窄があり、肺血流は減少する。狭窄による血流は、心室中隔欠損を介して右→左へ流れるため、肺高血圧にはならない。

右→左シャントがあるため脳膿瘍、脳塞栓症は常に問題となる。

 


A44.腸炎ビブリオの潜伏期は半日程度である。生鮮魚介類から感染する。

カンピロバクターの潜伏期は2日以上である。

 


A47.下図の黒い部分は視神経線維束欠損(NFLD;nerve  fiber  layer defect)である。

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下図の視野検査では中心視野にまでかかる視野欠損、緑内障に特徴的な鼻側階段を認める。

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緑内障はまずは点眼による眼圧下降によって視野欠損進行を抑制することが目標となる。点眼薬として、プロスタグランディン。β遮断薬、炭酸脱水酵素阻害薬などがある。

 


A70.注意欠陥多動性障害ADHD)について、SNRIであるアトモキセチンと中枢神経刺激薬であるメチルフェニデートは、両者ともドパミンの活性を高めるADHDの治療薬である。

バルプロ酸はもともと抗てんかん薬であるが気分安定薬でもあり、興奮や易刺激性などがみられる場合には併用薬としてADHDの治療薬になることがある。

 


A73.胃潰瘍にNSAIDs投与は禁忌である。

除菌治療により潰瘍治癒率の向上と、再発率の低下がもたらされることが明らかとなっている。

 


B6.下図は「放射能標識」と呼ばれる標識である。電離放射線の危険がある箇所の入り口に掲示することになっている。

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B10.骨の成長過程にある小児期では、ALPは成人の倍以上である。学童期以後に急激に減少する。クレアチニンは小児では低値であり、年齢とともに上昇する。

 


B30.下図の①は動脈採血キットである。血液ガスを採取するものであり、点滴には用いられない。

②はいわゆるサーフローと呼ばれるものであり、外筒の中に針がある。これにより静脈を穿刺し、静脈に達したら外筒のみ静脈内に進め、ルートを確保する。これにより数日は持続的に末梢静脈点滴が可能である。

③は採血などの際に用いる穿刺針である。採血可能だが、これで持続点滴はできない。

④は翼状針である。採血や静注、数時間程度の短時間の点滴に適している。針が露わなものであり、数日単位での持続的な末梢静脈点滴には適さない。

⑤は血管を穿刺するプラスチックカニューラ針であり、中心静脈路確保のときに用いる。末梢静脈での点滴には適さない。

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B36.妊婦健康診査においては、妊娠中にみられる生理的な変化の中から病的なものを見抜くことが重要となる。妊娠初期には、ある程度の悪心嘔吐や、体重減少、TSHの上昇、一過性の卵巣腫大などはよくあることである。一方、10%近い体重減少や、脱水に伴う血栓形成などは注意すべき病態である。

検査では尿ケトン体を調べる。

 


B38.電気的除細動を行うに先立って、R波同期モードでは、心室細動の場合には感知すべきR波がなく放電が起こらないため、必ず非同期モードになっていることを確認する。

除細動では二相性の推奨エネルギー量は120~150J以上である。不明な場合は使用可能な最大エネルギー量で行う。2回目以降のエネルギー量は初回と同等とし、より大きなエネルギー量を考慮しても良い。単相性は360Jである。一方、カルディオバージョンでは50Jから始めていく。

 


C6.微小元素欠乏は経静脈栄養の合併症として有名であるが、経管・経腸栄養でも微小元素が不足した同じメニューを漫然と継続すると起こりうる。

経腸栄養では経鼻胃管や経口で栄養を投与するため誤嚥を起こしやすい。そのため経静脈栄養よりも誤嚥性肺炎が起こりやすい。

 


C14.主気管支は右の方が短い。

気管支動脈は大動脈より分枝し肺静脈へ還流する。生理的左→右シャントと呼ばれる正常な血流である。

 


C26.卵胞はFSHの作用で発育する。

受精が成立しなかった場合、黄体は白体になる。

 


C30.尿一般検査で亜硝酸塩が陽性であれば、尿路感染症と考えられる。

卵円形脂肪体はネフローゼ症候群で出現することが多い。

 


C33.補体やIgGが結合することにより、病原体はマクロファージなどの貪食細胞による処理を受けやすくなる。これをオプソニン化という。オプソニン化は脾臓が主体で行われ、多糖類の膜で被包された菌がオプソニン化を受けて貪食細胞に認識されやすくなる。

主な例が肺炎球菌とインフルエンザ菌である。脾摘患者には肺炎球菌ワクチンが勧められる由縁である。

 


C41.下図は憩室出血である。バイタルサインが安定していれば、まずは輸血で対応する。以後待機的な内視鏡を検討する。

CTでextravasation(血管外漏出)がみられる場合は、バイタルサインが安定していれば血管造影検査で出血点を同定し、止血を試みる。

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C42.Refeeding症候群では、リンはATP産生のために細胞内に大量に取り込まれ、血中では低下する。

低P血症では赤血球内の2,3‐DPGが枯渇し、Hbへの酸素親和性が亢進する。そのため組織レベルでの低酸素状態をきたし、TCA回路活性低下、最終的には乳酸アシドーシスに至る。組織での低酸素状態のため嫌気性代謝が亢進し、乳酸が上昇することがありうる。

 


C54.胆道閉鎖症は遷延黄疸、灰白色便で発見される。3日目に出現した黄疸、便の着色は生理的黄疸である。

産瘤であれば通常48時間で消失する。正中を越えれば帽状腱膜下血腫と考え治療する。

 


C55.分離不安とは、養育者から離れるときにみられる不安である。

過剰適応とは、頑張りすぎることである。本児の母親の期待に応えようとする表出が当てはまる。

 


C59.職業性頸肩腕障害に対して、肩・腕を使う運動の禁止は現実的に不可能である。ある程度の制限は必要ではある。

定期的に視力を測定する必要がある。また、涙液量を測定してドライアイの検査を行う。

 


C63.腟が欠損、痕跡子宮、正常卵巣、正常内分泌値であれば、Mayer‐Rokitansky‐Küster‐Hauser症候群と診断できる。核型は正常女性であるため、46,XXである。

C64.Müller管の発達異常による先天性疾患であり、腟と子宮が欠損する。基礎体温(BBT)は2相性を示すが、原発無月経である。

痕跡子宮であるので、子宮性無月経である。まれに機能性子宮をもつものもある。

性腺が卵巣で、男性化徴候を欠くので女性半陰陽ではない。

C65.QOLの向上のためには造腟術を行うが、もとより妊孕性はない。

 


C73.下図では脊髄空洞症が認められる。

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D5.新生児低血糖に対しては乳糖(ラクトース)ではなくブドウ糖グルコース)の投与を行う。静注が原則であるが、哺乳力がある場合は経口投与することもある。

特異的な症状はないので、積極的に疑って血糖値を測定するしか診断する方法がない。

 


D13.神経膠腫は星細胞腫、膠芽腫、乏突起膠腫、上衣腫である。神経膠腫は脊髄内腫瘍である。

硬膜内脊髄外腫瘍は、髄膜腫と神経鞘腫である。

硬膜外は転移性腫瘍である。

 


D15.既往歴をしっかりと確認する。

鎖骨上窩付近でリンパ節腫大や自壊したリンパ節をみたときは、結核や癌の皮膚転移を念頭に置く。皮膚腺病は皮膚結核の一型である。細菌感染症であるが、炎症所見がないことが有名である(冷膿瘍:cold abscess)。

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壊死性筋膜炎は激痛を伴う劇症の経過をとる疾患で、2か月で徐々に拡大するということはありえない。また、発熱を伴い、下肢に好発する。

 


D28.Hirschsprung病は直腸粘膜生検のアセチルコリンエステラーゼ染色、もしくは手術や剖検により得られた消化管の全層標本で診断される。

内視鏡的観察で得られる情報は少ない疾患であり、直腸は拡張しているため内視鏡時の送気もなるべく行いたくない。要するに、侵襲の程度に対して得られる情報が少ない。

 


D35.Open lobectomy→開胸肺葉切除術

Chest tube thoracostomy→胸腔ドレナージ

 


D37.白内障治療に使う眼内レンズは入れ替えを要する劣化が起こらない。

白内障の根治治療は手術のみである。点眼薬も存在するが、あくまで進行を遅らせる程度のものである。

 


D40.骨盤骨に直接浸潤しているような膀胱癌では膀胱全摘除は適応にならない。

血尿が持続すれば貧血が進行し、息切れ、ふらつき、浮腫などをきたす。症状緩和に輸血が必要となることは十分予想される。

 


D41.TTPはADAMTS13に対する自己抗体の除去が治療となる。本症の病因は高サイトカイン血症によるものではない。

 


D43.ビタミンB1チアミン

ビタミンB2リボフラビン

ビタミンB6→ピリドキシン

 


D47.血栓溶解療法を行う脳梗塞患者が著明な高血圧をきたしている場合にはCa拮抗薬静注で降圧を図ることがあるが、血栓溶解療法の適応ではない場合は行わない。

血栓溶解療法の施行できない脳梗塞において、我が国では脳保護薬(エダラボン)の投与が広く行われている。エダラボンはフリーラジカルを捕捉することで脳保護作用を発揮し、発症24時間以内であれば脳梗塞の範囲を狭くできることが期待されている。また、脳浮腫が高度な場合にはグリセロールも使用される。

 


D51.下図は肺嚢胞である。

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D54.t(8;21)を認めたらM2である。

大腸癌細胞がAuer小体やt(8;21)を有することは考えにくい。

 


D63.膿胸を合併した縦隔炎では縦隔鏡検査で直ちに縦隔ドレナージを行う。

頭頸部感染巣から縦隔炎を合併することがある。

 


D65.MEN1の部分症状としてのインスリノーマでは、Cペプチドがインスリン分泌量を反映するため、過剰のインスリン分泌があったことの証明ができる。

カルシトニンは甲状腺髄様癌の腫瘍マーカーでもあり、MEN2では必須である。

 


D67.頭蓋咽頭腫は視床下部にできる良性の脳腫瘍で、ラトケ嚢の遺残によりFröhlich症候群をきたす。

1.肥満

2.視床下部機能低下→GnRH↓→外性器の発育不全

3.視床下部機能低下→下垂体後葉ホルモン↓→ADH↓→尿崩症

下垂体前葉機能も低下するが、知能低下は起こらない。

 


D72.肝性脳症でアンモニアが上昇している場合は便秘をきたしているので、下剤としてラクツロースを投与する。Fisher比も低下しているため、BCAAも投与する。

単発の肝細胞癌で径が≦5cmまたは≦3cmが3個以下であれば肝移植の適応がある(ミラノ基準)。

 


D73. 手根管症候群は保存的治療が有効な例も多い。手関節の屈曲による正中神経圧迫は夜間に増強しやすいため、夜間の手関節の安静のために装具固定も行われることがある。しかし、屈曲固定しては手根管での圧迫を増強することになり、逆効果である。良肢位固定が適切である。その他、副腎皮質ステロイドの滑膜内注射(浮腫の軽減を狙いとする)も保存的治療としてよく行われる。

かつては直視下の開放術が行われていたが、最近は関節鏡下での手根管開放術が行われるようになっている。

 


E2.まず行う検査は胸部X線撮影である。気管支内視鏡検査は患者には苦痛が大きく、操作に伴い気胸や出血の合併症のリスクもあり、まず行う検査ではない。

 


E5.下図は外転である。

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E7.クリニカルインディケーターはストラクチャー、プロセス、アウトカムに分類される。職員健康診断受診率は職員の福利厚生に関する事項であり、臨床機能評価指標には含まれない。

患者用駐車場充足度はストラクチャーに該当する。

院内死亡率はアウトカムに該当する。

 


E11.正しい選択肢に丸を正しく付けているかを確認する。ひっかけの選択肢だと判断したものにはしっかりとバツをつける。文字にして一旦書いておくと間違いが減る可能性がある。

 


E12.良性発作性頭位めまい症(BPPV)は中枢神経系症状は伴わない。

頭位変換、あるいは特定の頭位をとることを繰り返してめまいを何度も誘発すると、めまいは軽減する(疲労現象)。

 


E17.オズボーンJ波は低体温症に見られる心電図所見で、著しい低体温時には心室内伝導遅延が発生し、QRS終末部に著明な結節とJ部分の上昇にST上昇を伴った波形が見られる。J波とはQRSとST部分の接合部のことであるが、著明な低体温の他、心筋梗塞やブルガダ症候群のST上昇と類似することがある。

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E18.妊娠中は動悸や息切れが生じやすくなるが、階段を数段登るだけで息切れがするのは、病的な心負荷が生じている可能性がある。心電図、心エコーなどを考慮すべきである。

休むと治まる程度の軽い腹部緊満感は、妊娠中誰もが感じるものである。基本的に病的意義は乏しい。

 


E20.緊急でない処置の介助や指示簿の記載などは平日の日勤帯に行うのが一般的である。どのような職種でもルーチンワーク、日常業務は昼間に行うのが一般的である。病院においても定時の患者処置や検査のオーダーはルーチンワークであり、人手も多く、トラブル時や症状変化に対応できるため、昼間に行うのが一般的である。

 


E22.医薬品による副作用の届け出先は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)を通して、厚生労働大臣となる。

 


E31.治療の選択肢についての情報提供は、Strategy(2つめのS)に相当する。

患者が正しく理解できるように資料を準備することは、Knowledge(K)に相当する。

 


E38.肺腺癌の治療方針決定に対して、経気管支肺生検は診断および治療において重要な検査項目である。

呼吸機能検査は、呼吸状態がおおむね良好であるときには不要であり、診断には直結しない。

 


E39.妊娠28週での頸管長の短縮、BTB試験紙の青変、膣内のpoolingは切迫早産、早期前期破水を示唆し、児の発育を促すためステロイドを筋注しながら慎重に待機する。

妊娠28週の既破水症例に対して頸管縫縮術を行うことはない。

 


E45.腹痛は内臓痛、体性痛、関連痛(放散痛)に分類できる。

1.内臓痛:内臓器官の伸展・攣縮・化学的刺激などによる、自律神経を介した疼痛。

急性虫垂炎の当初にみられる心窩部痛が例である。

2.体性痛:腹膜や腸間膜などの機械的刺激や炎症・化学的刺激などによる、脊髄神経知覚伝導路を介した疼痛。

腹膜刺激症状を呈することもある。

緊急手術を第一に考慮する.

3.関連痛(放散痛):強い内臓痛刺激の伝達時に、脊髄後角において皮膚からの知覚神経と干渉し、同じ脊髄レベルのデルマトーム上で知覚する疼痛。

胆石症の疝痛発作時に生じる右肩への放散痛や尿管結石での外陰部痛などが代表的である。

 


F2.ビタミンAは過剰摂取が口唇口蓋裂の一因になることが知られている。

葉酸は二分脊椎の予防のため、妊娠2か月前からの服用が推奨されている。

 


F6.加齢により本態性振戦は増加する。病的反射の出現や、脳神経反射・原始反射の消失はみられない。

姿勢反射障害はParkinson病でみられる身体所見である。

 


F8.コラーゲンは真皮に存在する膠原線維である。皮膚の強度を保つ支持組織として機能する。

ケラチンはケラチノサイトから産生され、角化に関係する。

 


F10.ランダム化比較試験〈RCT〉は介入研究の一種である。被験者は介入群と対照群に分けられる。

曝露群と非曝露群に分けるのはコホート研究である。

 


F15.我が国では精神疾患の入院が多く、長期化しやすいことが指摘されている。入院受療率では1位が精神疾患、2位が循環器疾患、3位が新生物である。

 


F17.出生数は90万人、妊産婦死亡数は50人以下、妊産婦死亡率は3(出産10万件あたり)である。

 


F26.外傷患者に対して最初に行う輸液療法を初期輸液療法と言い、出血による低容量性ショックの治療であると同時に循環動態が安定化するか否かで出血の程度を推定し、緊急止血術の必要性を判断する。

初期輸液療法のnon‐responderであるとは、骨盤骨折のように1000~4000mLの出血をきたし、速やかに出血性ショックに陥るものをいう。

肋骨骨折では1本の出血量が125mL以下であるものがほとんどであり、出血性ショックに陥ることはない。

 


F35.アレルギー性紫斑病の3徴は皮膚症状、関節痛、腹部症状である。凝固系は正常だが、病勢の強い症例では第XIII因子が低下することがある。

消化管症状には注意が必要であり、消化管出血を合併する。下血がみられる場合や年長児で腸重積症などを合併することもある。

 


F41.掻痒感のある膣炎が特徴的な性感染症はトリコモナスかカンジダである。

トリコモナスでは黄白色泡沫状の帯下が見られる。下図である。

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一方カンジダでの帯下は酒粕(ヨーグルト)様である。

また膣細胞診において、トリコモナス膣炎では白血球より大きな原虫が確認できる。下図である。

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一方カンジダでの鏡検像は、菌糸がみられることである。

治療は、トリコモナスではメトロニダゾール、カンジダでは抗真菌薬が用いられる。

 


F42.ペースメーカーの絶対適応であれば、薬だけの治療より確実な効果がある。最近のペースメーカはMRI対応型が主流である。

 


F46.腫瘍崩壊症候群では高K血症に対する緊急治療をまず行うべきである。まずCa製剤の静注を行い膜電位の安定化を図る。その後、グルコースインスリン療法を行う。Ca製剤の静注は低Ca血症に対しても良い。高P血症を是正せずに血清Caを上げることはできないため、Pの排泄を促進する治療も行う。

イオン交換樹脂経口投与は高K血症への対策としては、効果が発現するまでに時間がかかりすぎるため、まず行う処置としては適さない。

 


F47.メトトレキサート(MTX)は葉酸拮抗薬である。副作用予防のために葉酸製剤を処方するが、それ以上に葉酸の摂取が多いとMTXの効果が減弱する。青汁やクロレラはポピュラーな健康食品であるが、ビタミンKが多いのでワルファリン服用者では摂取を制限すべきである。これは有名な話であるが、青汁やクロレラなどの健康食品やサプリメント葉酸が多いため、MTX服用者でも摂取を制限する必要がある。葉酸を多く含む食品(ほうれん草、エダマメ、グリーンアスパラなど)は摂取しても過量にはならないので制限の必要はない。

 


F52.胆道系酵素優位な上昇→内科的原因か外科的原因か→胆管の拡張があるか否か→閉塞性黄疸か否かの鑑別

前者であれば化膿性胆管炎を起こし重症化する危険があるため、直ちに胆汁ドレナージに進まなければならない。それには、エコーで肝内胆管の拡張を観察するのが良い。

ERCPは情報量は多いが、腹部超音波検査に先んじて行うことはない。

 


F55.以下の心電図は二段脈である。二段脈とは洞調律・上室性期外収縮が交互に繰り返される状態である。

原因は狭心症、弁膜症疾患、心筋症などの心疾患・心不全、ストレスや疲労電解質異常、カフェイン過剰摂取などがある。

基礎疾患の検索を行う必要はあるが、基礎疾患がなく自覚症状がなければ経過観察となる。

必要と思われる検査は、心エコー検査や血液検査である。

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F56.体重も身長も10パーセンタイル未満の児をSFD児と分類しているが、我が国では身長の評価が十分に行われていないため、便宜的に「身長の評価が不明で、体重が10パーセンタイル未満の児」の場合は、LFD児とする場合もある。

出生体重2500g未満である児は低出生体重児である。

 


F62.気管支鏡下肺容量縮小手術は肺気腫の治療である。

左第2弓が突出している重症例では、プロスタグランディンI2の投与も考慮する。

インターフェロンは肺高血圧症には無効である。なお、膠原病患者ではインターフェロンで特に間質性肺炎の危険性が高くなる。

 


F64.下図は先天性回腸閉鎖である。Hirschsprung病では大腸までガスが充満するはずであり、画像所見が合致しない。

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下図はapple peelあるいはchristmas  treeと呼ばれるmicrocolon像がみられる。先天性回腸閉鎖でみられる所見である。

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腸重積症のカニの爪様陰影である。

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F69.CTでは、どのくらいのCT値を中心として、どのくらいの範囲のCT値を画像化するかで種々の画像が得られる。前者が「レベル」、後者が「ウィンドウ」である。レベルとウィンドウを変えることで、肺野の構造が詳細に描出できたり(肺野条件;この場合、縦隔の構造に関しては情報がなくなる)、縦隔の構造が詳細に描出できたりする(縦隔条件;この場合、肺野の情報は失われる)。

 


F71.胸膜側に底辺をもつ三角形様の陰影が多発している。典型的な肺梗塞の所見である。

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hypervascularな腫瘍、hypovascularな腫瘍

hypervascular=多血

肝細胞癌

腎細胞癌

漿液性嚢胞腺腫

膵頭腫瘍

膠芽腫

髄膜腫

インスリノーマ

(例外的)膵癌(腺房細胞癌)

 

hypovascular=乏血

膵癌(腺房細胞癌以外)

膵仮性嚢胞

肝内胆管癌

腎盂

転移性肝癌(由来が腎細胞癌、膵神経内分泌腫瘍(pNET)、肉腫以外のもの)

肝膿瘍

【メディックメディア模試】

『いくつ選ぶ問題かをしっかりと読む。そして見直す。』

『整、不整の記載は最後まで気を抜かずに確認する。』

 


A6.石灰化はSCNの30~40%で認めるが、IPMNでは認めない。

IPMNは検診での腹部超音波検査や、腹痛以外の理由で施行されたCTで偶然発見されることが多い。

 


A7. 真珠腫性中耳炎では真珠腫が中耳腔天蓋(頭蓋底)の骨を破壊すると、髄膜炎の原因となる。

舌咽神経は迷走神経などとともに、頸静脈孔を走行する。頸静脈孔は解剖学的に中耳から遠く、真珠腫性中耳炎が舌咽神経麻痺をはじめとする頸静脈孔症候群をきたすことはまれである。

 


A13.正常の第1回旋は胎児が顎を胸に引きつけて、骨盤入口部を最も短い径(小斜径)で通過する回旋である。正常では児頭が前屈して骨盤内に進入するため、先進部は後頭部(小泉門)となり、内診では小泉門のみを触知する。

前頭位は第1回旋の異常であり、胎児が反屈した状態で児頭が骨盤内へ下降する状態である。内診で大泉門のみを触知する。

同じく頭頂位も第1回旋の異常であり、胎児が顎を引かないまま児頭が骨盤内へ下降する状態である。内診で大泉門と小泉門の両方を触知する。

一方後頭位は正常な第1回旋である。

後方後頭位は第2回旋の異常であり、児の後頭部が母体の後方に向けて回転した状態である。

低在横定位も第2回旋の異常であり、第2回旋が起こらないまま児頭が骨盤内へ下降した状態である。

 


A15.尋常性乾癬では表皮のターンオーバーが亢進するため、角化が不完全となり、角質細胞において核が残存している状態となる。

液状変性とは基底細胞が変性した結果、基底膜領域が不明瞭化した状態である。扁平苔癬などでみられる。

 


A16.喉頭乳頭種は人パピローマウイルス感染が関与しており、直接喉頭鏡下レーザー照射術で治療を行う。

 


A17.Gilbert症候群が疑われ精査を希望された場合、1日400kcalの食事を2~3日間行い、間接ビリルビン値が2倍以上に上昇するのを確認する。これを低カロリー食試験という。

Gilbert症候群の黄疸と新生児期に出現する黄疸との関連性はない。出生直後に黄疸をきたす体質性黄疸はCrigler-Najjar症候群である。

 


A28.抗不整脈薬の副作用によって生じた徐脈頻脈症候群(洞停止)では、現在、洞停止による眼前暗黒感を生じているので、一時的ペーシングが必要である。抗不整脈薬を中止しても徐脈が持続する場合は恒久式ペースメーカー植込みを行う。

植込み型除細動器の適応は心室頻拍と心室細動である。

 


A33.HBs抗原はHBVキャリアのスクリーニングとしてまず行われる。HBs抗原が陽性ならウイルスの存在を意味するため、肝臓内科にコンサルトし、HBe抗原、HBe抗体、HBV-DNA定量を行った上で、核酸アナログを投与する。

 


A36.131I-MIBGシンチグラムは褐色細胞腫の診断で用いられる。Cushing症候群の診断で用いられるのは131I-アドステロールシンチグラムである。

Cushing病では両側下錐体静脈洞サンプリングにて末梢血と比べてACTH高値を認める。

 


A38.高齢者や腎機能低下例、または過度に厳格な血糖コントロール下でのSU薬、グリニド薬の使用は単独で低血糖を起こしやすい。

SU薬は膵β細胞のSU受容体と結合してインスリン分泌を促す。血糖値にかかわらずインスリン分泌が亢進するため、良好な血糖コントロール下では低血糖を起こしやすい。腎機能低下例ではさらに低血糖のリスクが上昇するため、本症例の病態に最も近い。

チアゾリジン薬やDPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬は、単剤やα-グルコシダーゼ阻害薬との併用での低血糖発症はまれである。

インクレチン関連薬(DPP-4阻害薬やGLP-1受容体作動薬)は血糖値が低値〜正常域ではβ細胞からのインスリン分泌をほとんど促さないが、SU薬は血糖値にかかわらずインスリン分泌を促すため、低血糖のリスクが高くなる。

 


A40.肋間神経浸潤などの場合には疼痛が強い。

下図では横隔神経麻痺が起きている。

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A42.SGLT2阻害薬は尿糖排泄を促進する薬剤であり、体重減少などの効果が期待されるが、尿路感染症や性器感染症を引き起こすことがある。尿検査で膿尿と細菌尿を認める患者では膀胱炎の可能性がある。

 


A45.発作的な記憶障害を繰り返し、右手の部分発作もある疾患は側頭葉てんかんである。自律神経発作も症状として現れる。

 


A48.ADHDの治療薬は中枢神経刺激薬である。

うつ病ADHDとの鑑別には注意する。

 


A52.急性骨髄性白血病(M2)はt(8;21)である。

急性前骨髄球性白血病(M3)はt(15;17)である。

 


A53.卵巣癌は初期には自覚症状の乏しい癌で、進行して腹水が溜まり「お腹が大きくなった」などの主訴で来院する。不正性器出血が起こることはまれである。なお、早期発見に有効とされる検診はない。

 


A54. 頭血腫では新生児黄疸の増強や遷延をきたすことがある。

産瘤、頭血腫、および帽状腱膜下出血のうち、矢状縫合を越えないものは頭血腫のみである。

 


A57.時間的分散は針筋電図ではなく神経伝導検査の所見である。脱髄を示唆し、Guillain-Barré症候群などの脱髄性末梢神経障害でみられる。

線維束性収縮電位(fasciculation potential)は、安静時の針筋電図検査でみられる急性の脱神経電位の一つである。比較的急性の下位運動神経障害を示唆し、1つの髄節(例えば第6頸髄領域のみなど)に限らず広範な領域に線維束性収縮電位がみられるのがALSの特徴である。

 


A59.後天性血友病に対して副腎皮質ステロイドは、第Ⅷ因子に対する自己抗体を消失させる目的で使用される。

ビタミンKは用いられない。

 


A63.発作性上室頻拍には頸動脈洞マッサージが有効である。迷走神経刺激により房室結節の伝導を抑制する。

ドブタミンは頻脈を悪化させる可能性がある。

 


A68.やぶの中→マダニ→SFTSウイルス→血球貪食症候群

血球貪食症候群は、急性期では赤芽球系の血球貪食のために、網赤血球も低下している。ただし赤血球は寿命が120日程度あり、数日の産生抑制では貧血が顕在化しにくい。

血球貪食症候群では、LDの上昇がみられる。

 


A69.膜性増殖性糸球体腎炎は、一次性と種々の免疫複合体疾患や感染症に続発する二次性に分類される。一次性は8~30歳代の若年層を主とし、それ以降は二次性が主である。二次性の原因として、C型肝炎、クリオグロブリン血症、全身性エリテマトーデス(SLE)は覚えておく必要がある。また、C型肝炎にクリオグロブリン血症が合併しやすいことも有名である。

 


A70.膵癌による癌性疼痛の緩和のため硬膜外ブロックがしばしば行われる。

疼痛緩和のため、骨病変に対する放射線療法はしばしば行われる。

食欲不振があっても、消化管の狭窄や誤嚥などが認められなければ、胃瘻の適応とはならない。

 


A72.Courvoisier徴候とは3管合流部以下の胆管閉塞による胆囊腫大で、胆汁うっ滞による胆囊腫大を無痛性に触知する徴候のことを指す。膵頭部癌、遠位胆管癌、十二指腸乳頭部癌に認められる。

膵胆管合流異常は胆管癌や胆囊癌のリスクファクターである。十二指腸乳頭部癌のリスクファクターではない。

 


B4.内診は通常、腟鏡診の後に行う。

外陰の消毒は特に必要ない。

 


B21.肥大型心筋症は左室肥大により左室拡張期コンプライアンスの低下した病態で、左心房収縮によりⅣ音が生じる。

Opening snap(僧帽弁開放音)を生じるのは僧帽弁狭窄症である。僧帽弁狭窄症ではOpening snapに引き続きランブルを聴取する。

 


B23.hemiplegia=片麻痺

 


B24.高カリウム血症でT波は尖鋭化して左右対称性に増高する(テント状T波)。

 


B34.PTSDでは情動鈍麻や不眠が見られる。過眠は見られない。

 


B38.AMIの診断には一刻も早い冠動脈造影とそれに続く経皮的冠動脈インターベンション(PCI)による再灌流療法が望まれる。

CK-MBは発症の早くても3時間、通常6時間程度から増加を認める。最も有用な検査とはいえない。

 


B48.急性膵炎では膵組織壊死によりLDは増加、Langerhans島の障害によりインスリン分泌が低下し、血糖は増加、リパーゼによって壊死した脂肪組織にカルシウムが結合し消費されるため、血清カルシウムは低下する。

 


C7.精管は精巣動静脈、リンパ管とともに精索を形成し、鼠径管内を通る。

精子が貯蔵されるのは精巣上体尾部である。

男性の尿道は前部尿道(振子部尿道と球部尿道)と後部尿道前立腺尿道と膜様部尿道)に分けられ、射精管は後部尿道前立腺尿道に開口する。

外鼠径輪より末梢では、体表から精管を触知することができる。

 


C8.休職は参加制約、歩行障害は活動制限である。

 


C12.コホート研究では罹患率は基本的な指標である。

罹患率に平均罹病期間を掛け合わせたものが有病率となる。

罹患率の分母は観察人年の総和である。

 


C16.患者調査では入院受療率、外来受療率、平均在院日数が求められる。

有訴者率は国民生活基礎調査の調査内容の一つである。

 


C20.下図で①胃癌②大腸癌③乳癌④肺癌⑤膵癌である。

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C26.ベンゾジアゼピン系の副作用で持ち越し効果(集中力の低下)がある。

アカシジア抗精神病薬にみられる錐体外路系の有害事象である。

 


C27.高齢者虐待は市町村への通報が求められるが、保健所は違う。

 


C28.出席停止期間について、

流行性角結膜炎=学校医その他の医師において感染の恐れがないと認めるまで

咽頭結膜熱=主要症状が消退した後2日を経過するまで

流行性耳下腺炎=腫脹の発現後5日経過し、かつ全身状態が良好になるまで

である。

 


C38.胆道閉鎖症では便が白色〜灰白色になる。黄色や緑色は正常である。

新生児の出血性疾患予防のため、出生後、生後1週、生後1ヵ月にビタミンKを経口投与する。

 


C47.白内障の進行により水晶体が膨張することで虹彩が前方に押し出され、狭隅角を生じて閉塞隅角緑内障となる場合があり、この際は白内障の治療として水晶体摘出術と眼内レンズ挿入術を行うことが緑内障の治療ともなる(眼内にスペースができ、瞳孔ブロックのリスクが低下する)。

緑内障薬点眼では緑内障発作を予防できない。

線維柱帯切開術では、流出障害をきたした線維柱帯を切開するだけなので瞳孔ブロックを予防できない。

 


C49.肛門周囲膿瘍は乳児期の男児に多くみられ、再発することが多いが、1歳を過ぎるとほとんどの症例で自然に治る。成人例への移行は極めてまれである。

硬便を排便するときに力むために肛門の粘膜や皮膚が切れて生じるのは肛門裂傷である。

 


C53.破水により前置血管が破綻すれば胎児貧血の原因となる。破水による破綻がなければ、前置血管のみでは胎児貧血による胎児水腫をきたさない。

胎児21trisomyでは造血器疾患の合併に伴い、胎児貧血による胎児水腫を生じることがある。

 


C64.低血糖の対処としてはブドウ糖10~20gの経口摂取や、医療機関で静脈路が確保されていれば50%ブドウ糖を20~40mL静注する。

 


C67.Bishop scoreの児頭の位置は+であれば3点である。

児頭先端部が坐骨棘の高さ(SP 0)を超えれば、児頭最大周囲径の位置は闊部にあることになる。

 


C68.子宮破裂は分娩時に発症する。分娩後ではない。

双合診による子宮底部を触れないことは子宮内反症の代表的所見である。

 


C69.「どこかぶつけた部分はありませんか」という質問は、転倒の原因を評価するための質問として有用性が低い。

「転倒したときのことを覚えていますか」という質問は、転倒時の意識障害の有無を推測するのに有用である。

 


C70.下図は完全房室ブロックである。

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C72.痛み刺激で開眼することからE2、単語レベルの発語があることからV3、動作指示には応じることができず、痛み刺激に対して払いのける動作があることからM5となる。

 


C75.胎児循環は胎盤を起点に臍帯静脈から静脈管、心臓へ到達し、大部分は卵円孔を通って左室から大動脈へ流れ、全身に血液を送った後、臍帯動脈で終了する。酸素供給を受ける胎盤からの順に酸素飽和度が下がっていく。

 


D1.AMIでは心膜炎をきたし心嚢液貯留が見られることがある。

AMIで心肥大はない。心筋は梗塞部が菲薄化し徐々に線維化していく。

 


D2.大腿骨頭壊死症は力学的ストレスでは起こらない。血流障害が起こらないためである。

外傷性股関節脱臼では骨頭への血流が遮断されることがある。

 


D5.中心・側頭部に棘波をもつ良性小児てんかんRolandてんかん)では主に睡眠時に顔面や上肢・下肢がピクピクする短い痙攣発作(部分発作)を起こす。予後は良好で、ほとんどの場合思春期には発作は消失し、脳波異常も改善する。

 


D6.遠視矯正の場合は最高視力が出る最も強いレンズの度数を矯正度数とする。近視矯正の場合は最高視力が出る最も弱いレンズの度数を矯正度数とする。

 


D7.大動脈弁狭窄症では漸増漸減型の駆出性雑音が聴取できる。僧帽弁閉鎖不全症では全(汎)収縮期雑音を認める。

 


D9.抗精神病薬の副作用として糖・脂質代謝異常は重要である。脂質代謝異常も体重増加と同様のメカニズムによると考えられている。

錐体外路症状抗精神病薬の副作用である。錐体路障害ではない。リスペリドンやオランザピンなどの非定型抗精神病薬は、定型抗精神病薬に比べて錐体外路症状が惹起されにくいという特徴がある。

 


D11.早期胃癌で内視鏡的切除の絶対適応になるものは、リンパ節転移の可能性が極めて低く、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にあり、以下の1)、2)のいずれかである。

1)潰瘍のない分化型粘膜内癌
2)潰瘍のある3cm以下の分化型粘膜内癌

 


D12.トロンボポエチン受容体作動薬は、トロンボポエチン受容体を刺激して、巨核球の成熟を促す作用をもつ。この結果、末梢血中での血小板数は増加する。また、造血幹細胞に働きかけ造血を促す効果がある。トロンボポエチン受容体作動薬が治療に用いられているのは再生不良性貧血と免疫性血小板減少性紫斑病の2つである。

播種性血管内凝固に対しては基礎疾患の治療を行う。血栓や出血症状に応じて抗凝固療法や補充療法をあわせて行うこともある。

ITPでは副腎皮質ステロイド抵抗性の場合、トロンボポエチン受容体作動薬の使用が考慮される。

 


D13.乳幼児揺さぶられ症候群では、揺さぶりにより脳挫傷灰白質―白質剪断、びまん性軸索損傷などの一次的脳障害が起き、二次的脳障害として、びまん性脳浮腫が生じる。

揺さぶりにより大脳表面と頭蓋の間の架橋静脈の破綻をきたし硬膜下血腫を生じることが圧倒的に多い。一方、急性硬膜外血腫は事故による転落や落下で生じることが多い。

 


D15.COPDでは肺胞壁破壊によって拡散能が障害されるとともに、換気血流不均衡なども生じ、A-aDO2は開大する。肺肝境界は下降する。

 


D17.頭蓋内胚細胞腫瘍の好発部位は松果体部(50%)と鞍上部・神経下垂体部(30%)である。多発性病変を有することがある。頭蓋内胚細胞腫瘍は小学校高学年から若年成人によく発生する腫瘍で、最も多いのは中学生や高校生である。

 


D18.妊婦がパルボウイルスB19に感染すると、胎児に非免疫性胎児水腫をきたし、胎児死亡の原因となる。

頬の紅斑が出現した時点でウイルス血症は終了しており、全身状態が良好なら登校は可能である。

 


D19.マンモグラムでの境界が明瞭粗ぞうな充実性腫瘤から、囊胞などの良性疾患は否定される。

 


D20.糖尿病ケトアシドーシス治療の基本は脱水の補正であり、生理食塩液の大量点滴静注を行う。

糖尿病ケトアシドーシスでは迅速な血糖調整が必要であるため、インスリンは皮下注射ではなく持続静注で投与する。持続静注には速効型インスリンを用いる(生理食塩液で希釈し、シリンジポンプを用いて投与する)。

 


D22.胎嚢は妊娠5週5日で確認できなければならない。ただし月経周期不整の場合は経過を見る。

異所性妊娠では腹腔鏡手術やメトトレキサート投与、止血困難の場合は子宮動脈塞栓術を行うが、子宮内容除去術は禁忌である。

 


D29.黄斑円孔では硝子体手術が第一選択となる。

網膜光凝固は中心窩から離れた周辺部網膜に生じた網膜の裂孔、円孔には光凝固を行うが、中心窩に円孔がある場合は禁忌である。

強膜内陥術は網膜剝離に対する治療である。

 


D30.MDSの予後因子は、骨髄芽球比率、染色体異常、血球減少である。

無症候性のMDSでは、55歳未満で、染色体が複雑核型で予後良好因子でなければ、第一選択は同種造血幹細胞移植である。

 


D35.眼瞼下垂、散瞳、複視は動眼神経麻痺の3徴である。原因として、くも膜下出血を生じる脳動脈瘤が多い。脳外科に紹介し、頭部画像検査としてMRI、特に血管構造を描出するMRAが有用である。

 


D36.急性膿胸では胸水中の糖は低下、胸水中のpHは低下、胸水中のLDは高く、胸水中のリンパ球比率が上昇し、胸水中のアデノシンデアミナーゼはしばしば高値をとる。

免疫不全となる基礎疾患が存在することが多く、糖尿病やアルコール多飲などのリスクファクターを見逃さないことが重要である。

 


D40.Sturge-Weber症候群は、顔面一側の広範な単純性血管腫、脳内軟膜血管腫による神経症状、脈絡膜血管病変による眼症状(緑内障)を3徴とする。重症例では単純X線で鉄道線路状(tramline)の頭蓋内石灰化陰影をみることがある。

 


D42.Ramsay Hunt症候群の完全治癒率は50~60%である。

ステロイドは神経の浮腫を軽減し、神経絞扼・変性をできる限り回避するために使用する。また抗ウイルス薬として、アシクロビルあるいはバラシクロビルを帯状疱疹に準じた量で投与する。

 


D43. 高血圧緊急症では緊急で降圧をしなければならない状態である。食事の減塩で経過をみてはいけない。

降圧薬の舌下投与では、必要以上に過剰な降圧をきたすことがあり、また調整が難しく、避けるべきである。降圧薬の内服投与でも、必要以上に過剰な降圧をきたすことがあり、また調整が難しく、避けるべきである。

カルシウム拮抗薬の経静脈投与は望ましい治療である。

 


D44.上咽頭癌では外転神経麻痺を合併する。同じEBウイルスが原因となるBurkittリンパ腫はアフリカに多い。解剖学的に手術困難であり、放射線療法が中心となる。進行度により化学療法を併用する。

 


D47.精巣捻転症は思春期に好発する。患側の血流低下を認める。膿尿を認めない。

急性の経過で認める精巣上体の腫大と疼痛で、膿尿がある場合、急性精巣上体炎と診断される。

慢性精巣上体炎は結核に関連して起こるとされている。

 


D53.Turner症候群(45,XO)では、低身長が必発である。

精巣性女性化症候群(アンドロゲン不応症)では、染色体は46,XYである。アンドロゲン受容体がないため、テストステロン→エストロゲンにより自然な乳房発達や成長スパートが期待できる。下降できなかった鼠径部の精巣は思春期以降に癌化する場合があり、その時期に摘出する。摘出後はエストロゲン補充療法が必要である。

 


D59.突発性難聴(sudden deafness)では突然片側性の感音難聴が出現する。めまいを伴うものがあり、その場合聴力の予後は不良とされる。

前庭神経炎(vestibular neuronitis)では、回転性めまいなどの前庭症状はみられるが、難聴や耳鳴などの蝸牛症状は伴わない。

 


D60.イマチニブはPhiladelphia染色体によるbcr-ablチロシンキナーゼに対する分子標的薬で、慢性骨髄性白血病などに対して用いられる。

ゲフィチニブはEGFR遺伝子変異に対して用いられる分子標的薬で、肺腺癌に対して用いられる。

 


D61.センターラインが曲がって見える→変視症→黄斑疾患

眼底写真で黄斑近傍に皺襞&OCTで黄斑部網膜に膜様物

→黄斑上膜(黄斑前膜)と診断

→治療は外科的に黄斑上の膜様物を除去することである。

ステロイドテノン囊下注射は、黄斑浮腫や眼炎症が強い病態に行う。黄斑上膜には無効である。

 


D62.原発甲状腺機能亢進症は無月経の原因にはなるが、乳汁分泌はきたさない。原発甲状腺機能低下症は高プロラクチン血症の原因となり、乳汁分泌および無月経の原因となりえる。

 


D64.子宮収縮抑制薬といえば、塩酸リトドリンと硫酸マグネシウムである。

前者:β2刺激薬→子宮平滑筋を弛緩→子宮収縮抑制

後者:カルシウムチャネルを遮断→細胞外から細胞内へのカルシウム流入を抑制→細胞内から細胞外への流出を促進→細胞内遊離カルシウムを減少→アクチンとミオシンの滑り込みによる筋収縮を抑制

メチルエルゴメトリンは子宮復古不全の治療薬である。麦角アルカロイドに属する子宮収縮薬であり、妊娠中の投与は禁忌である。

 


D71.前立腺肥大症により急性前立腺炎を起こした症例にはニューキノロン系抗菌薬による治療を行う。

前立腺マッサージは慢性前立腺炎の治療である。急性前立腺炎では菌血症をきたす可能性があるため禁忌である。

 


D73.ATL細胞の特徴的な細胞表面抗原はCD4/CD25/CCR4である。CD25の可溶性フォームが可溶性IL2受容体であり、しばしば腫瘍量を反映する。CCR4については抗体薬(モガムリズマブ)が開発され使用されている。

CD20はB細胞のマーカーとなる。

 


E3.腎結核は、気道に病変がないため経路別感染予防策は不要である。

風疹は飛沫感染予防策、多剤耐性緑膿菌接触感染予防策が必要である。

 


E4.気管支喘息の急性増悪(発作)時は、発作強度の把握と迅速な対応が必要である。治療の基本は発作強度により、短時間作用性β2刺激薬の吸入、SpO2が95%前後となるような酸素吸入、副腎皮質ステロイド全身投与、アミノフィリン点滴などを組み合わせる。重症例には0.1%アドレナリン皮下注が使用される。

 


E5.Fischer比は分枝鎖アミノ酸(BCAA)と芳香族アミノ酸(AAA)の血中モル濃度比である(BCAA/AAA)。肝性脳症ではアミノ酸代謝異常をきたすためFischer比は低下する。

肝性脳症の典型的な脳波所見は三相波と徐波である。棘波はてんかんでみられる。

 


E6.「烏が鳴くのを聞いて父が死んだと直感した」→妄想知覚(知覚に対して突然了解不能な特別な意味を直感するもの)

統合失調症で見られるものは以下の2つ

「いつも誰かに監視されている」→注察妄想

「闇の組織が電磁波を送ってきて体を弱らせようとしている」→物理的被害妄想

うつ状態で見られるもの↓

「大変な罪を犯して家族に迷惑をかけている」→罪業妄想

躁状態で見られるもの↓

「自分は王家の血をひくもので特殊な力をもっている」→誇大妄想

 


E11.加齢→動脈硬化→後負荷増大→左室肥大(心筋細胞数低下、心筋細胞自体は肥大)→左室容積低下→左室拡張能低下→心房容積は著明に増加

 


E33.腹部超音波検査で肝内胆管の拡張を認めないならば、閉塞性黄疸は否定できる。

肝硬変では閉塞性黄疸は生じない。

 


F1.Ca2+の吸収は活性型ビタミンDによって促進される。

中鎖脂肪酸が門脈へ運ばれるのに対して、長鎖脂肪酸はリンパ管中に移送される。

 


F2.日本の医療保険制度における財源の内訳は、保険料が約50%、公費が約40%、患者負担が約10%である。

医療保険は被用者保険、国民健康保険後期高齢者医療制度に大別される。

 


F4.医療計画は都道府県策定で少なくとも6年ごとに再検討を加える。感染症病床、結核病床、精神病床は都道府県(三次医療圏)単位で設定される。5事業に緩和医療は含まれておらず、救急医療、災害医療、へき地医療、周産期医療、小児医療である。5疾病はがん、脳卒中、心血管疾患、糖尿病、精神疾患である。認知症精神疾患の一部として、その支援体制の構築などについて医療計画内に記載されている。

 


F7.完全生命表は日本では約5年に一度の間隔で作成されている。平均寿命の計算に必要なのは年齢階級別死亡率のみである。

 


F13.「じん肺法施⾏規則」で定められたじん肺の合併症は、①肺結核、②結核性胸膜炎、③続発性気管⽀炎、④続発性気管⽀拡張症、⑤続発性気胸、⑥原発性肺癌である。

 


F14.A型肝炎はワクチンにより予防可能である。

デング熱ワクチンは、日本においては承認されていないが、 2015年12月にメキシコ・フィリピン・ブラジルで承認されている。

 


F15.腫瘍は舌根部に存在する。

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F17.保健所は人口動態統計に関する事務を行う。

原則、所長は医師でなければならないが、医師確保の困難な場合その限りではない。

 


F22.先天性の高度難聴に対して音声言語の獲得を目的に人工内耳埋込み術が行われる。

Ménière病は内リンパ水腫により感音難聴、めまいを反復する疾患である。利尿薬や副腎皮質ステロイドなどの薬物療法が主体である。

聴神経腫瘍は多くは前庭神経に発生する良性腫瘍である。内耳より中枢の病変による難聴(後迷路性難聴)なので、人工内耳埋込み術の適応ではない。

 


F27.一般的な冠動脈CTでは、①静脈注射した造影剤がちょうど冠動脈で高濃度になるタイミングを狙って、②一定の心拍回数の間撮影し続けて、心電図の特定のタイミングでの撮影データのみで画像にする、の2つを同時に達成することで、ぶれの少ない冠動脈の造影画像を得る。機器と撮影技術の向上により、以前より被ばく線量は減ってきているが、それでも通常の胸部単純CTより冠動脈CTの被ばく量は多くなる。

PET検査の被ばく量は投与したPET核種の量で決まる。撮影では患者の体内から出てくる放射線を機械で測定、画像化する。撮影によって患者が被ばくするわけではない。

 


F29.Muscular defenseは筋性防御のことで、腹部を押したときに筋肉が反射的に緊張し硬く触れる徴候である。代表的な腹膜刺激症状の一つである。

Rosenstein徴候は急性虫垂炎の診察所見で、左側臥位にすると虫垂間膜が伸展し、圧痛が増強する徴候である。

 


F31.地域包括支援センターは介護予防ケアマネジメントは行うが、サービス提供はしない。

要介護認定を受け要支援1、2と判定された高齢者に対し、ケアマネジメント支援として介護予防ケアプランを作成する。

 


F32.顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)は好中球の分化・増殖に関わる。

好酸球はIL-5やIL-3などの作用で増殖する。IL-2は活性化T細胞で産生されTリンパ球の増加・活性化を促す。

T細胞に関係するサイトカインとしてはIL-2などがある。

 


F36.摂食障害(神経性食思不振症)は慢性的なビタミンや微量元素などの欠乏が存在し、また栄養療法中にビタミンB1の需要が増えるため十分量のビタミンや微量元素の補充が必要である。

慢性的な低栄養状態の患者に急激な栄養補給を行うことは、Refeeding症候群のリスクであり、栄養療法は少量から開始し漸増する。

 


F37.妊娠22週で血圧138/92mmHgは妊娠高血圧症候群の可能性がある。尿糖1+は生理的変化として説明可能である。

 


F44.下図の冠動脈の責任病変は左前下行枝である。

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F46.房室結節を抑制する薬剤(ジギタリス、ベラパミル、β遮断薬)は副伝導路の伝導を促進させるため禁忌である。

プロカインアミドはⅠ群抗不整脈薬であり薬理学的除細動に用いられる。

 


F47.血液透析は一般に週3回の通院が必要であり、血液透析開始と同時に失職してしまう場合が多い。腹膜透析は在宅透析の一種で、通院は月1回程度で済む。

臓器売買を防ぐ目的で臓器提供ドナーは親族に限られている。最も多いのは夫婦間や親子間である。最近は免疫抑制治療の進歩によりABO血液型不一致でも多くの症例で移植できるようになった。

 


F51.ノンストレステストにて基線細変動減少、遅発一過性徐脈があれば、胎児機能不全、常位胎盤早期剥離が疑われる。

 


F52.肥満があるとき、1日の総摂取エネルギー量は25kcal/kg標準体重程度とする。

高LDLコレステロール血症を認める場合、コレステロール摂取量は200mg/日以内が目標である。

 


F53.装具を用いた早期歩行訓練は脳卒中治療ガイドラインでも推奨されている。下肢装具には、大腿・膝関節・下腿・足関節・足までに及ぶ長下肢装具と、下腿・足関節・足までの短下肢装具があるが、膝のコントロールが不良な場合には、長下肢装具を用いて、療法士の介助の元に立位保持・歩行などの訓練を脳卒中発症早期から開始する。その後の訓練により下肢機能が改善すれば長下肢装具→短下肢装具へと装具を変更して歩行訓練を行う。

 


F57.気管支喘息では呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)を測定する。下気道の好酸球性炎症を非侵襲的に捕捉できる。閉塞性肺疾患の診断時に、喘息の合併(喘息とCOPDのオーバーラップ(ACO))がないかをみることが重要である。

COPDや慢性心不全の診断に気管支鏡は不要である。

 


F60.肺血栓塞栓症でA-aDO2は開大する。

また肺へ流れる血液が減少するため肺血管陰性は減弱する。

 


F61.転倒には様々な原因がある。特に高齢者の多剤内服による転倒リスクが問題となっている。特にリスクが大きいのは、利尿薬、NSAID向精神薬睡眠薬)である。ビタミンDは転倒を予防するとの報告がある。

 


F64.正しく2つ選ぶ。食道アカラシアでは内視鏡的治療も行う。Heller筋層切開術や噴門形成術(Dor手術)の他、内視鏡的バルーン拡張術や経口内視鏡的筋層切開術が選択される。

 


F68.心房細動は絶対性不整脈となる。

 


F69.正しく2つ選ぶ。心原性脳梗塞予防に抗凝固薬を投与する。