筋トレドクター

医師国家試験の解説や医学知識、雑多な日常をつらつら載せてます。

神経の発展事項1問1答

1.Werdnig-Hoffmann病とKugelberg-Welander病の違いは?

SMAⅠ型は生後6ヶ月以内に発症し、生存期間も短い。SMAⅢ型は生後18ヶ月以降の学童期に発症し、予後良好である。

2.筋原性を疑うのは?

CK上昇

3.神経原性なのに近位筋優位の筋力低下をきたす疾患3つ?

Werdnig-Hoffmann病、Kugelberg-Welander病、Kennedy病

4.筋原性なのに遠位筋優位の筋力低下をきたす疾患は?

筋強直性ジストロフィー

5.多発性筋炎でアルドラーぜはどうなる?

高値を示す。

6.多発性筋炎のMRI所見は?

四肢MRIのT2強調像で筋内高信号

7.Duchenne型筋ジストロフィーで心筋は障害される?

される。

8.Duchenne/Becker型筋ジストロフィーとは?

ジストロフィン遺伝子の異常によって起こる疾患で、重症型としてDuchenne型、軽症型としてBecker型がある。X染色体劣性遺伝形式をとる代表的な筋ジストロフィーである。

9.常染色体優性遺伝形式をとり、ミオトニアが見られるジストロフィーは?

筋強直性ジストロフィー

10.IQ低下を伴うジストロフィーは?

福山型先天性筋ジストロフィー

11.筋細胞膜や細胞内の様々な部位に局在する蛋白の異常によって起こるジストロフィーは?

肢帯型筋ジストロフィー

12.蛋白細胞解離とは?

細胞数は正常で総蛋白のみ上昇

13.腰椎穿刺で蛋白細胞解離が見られる疾患といえば?

Guillain-Barre症候群

14.Guillain-Barre症候群の血清検査は?

抗GM1抗体や抗GD1a抗体などの血清抗ガングリオシド抗体陽性(約60%で、病初期から見られる。)

15.Guillain-Barre症候群の末梢神経伝導検査の所見は?

脱髄型:伝導速度の低下(約80%の例でみられる)、伝導ブロック、時間的分散

・軸索型:M波振幅(CMAP)の低下

16.Fisher症候群の3徴は?

全外眼筋麻痺、運動失調、腱反射消失(動眼M、滑車Nも障害され、全方向の眼球運動が障害される。)

17.Fisher症候群で陽性となる抗体は?

急性期に抗GQ1bガングリオシドIgG抗体が陽性となる。(特異度が高い。)

18.糖尿病性ニューロパチーの症状に多飲多尿はあるか?

ない。

19.外眼筋を動かす運動線維が瞳孔括約筋を動かす副交感神経線維よりも先に障害される疾患といえば?

糖尿病性ニューロパチー

20.外眼筋を動かす運動線維が瞳孔括約筋を動かす副交感神経線維よりも先に障害される疾患といえば?

動脈瘤

21.2013年の熊本宣言において、細小血管症の進行抑制のHbA1cの目標値は?

7.0%未満

22.糖尿病性ニューロパチーの有痛性症例に有効な薬剤は?

プレガバリン

23.糖尿病性ニューロパチーの障害部位はどこから?

足裏の痺れから

24.糖尿病性ニューロパチーで動眼神経が障害された場合の初発症状は瞳孔散大?

違う。

25.ALSの針筋電図所見2つ?

線維自発電位、筋線維束電位(脱神経所見)

26.ALSの運動ニューロン障害の特徴は?

上肢は下位MN障害が目立ち、下肢は上位MN障害が目立つ。それゆえバビンスキー反射は陽性となる。

27.ALSに排尿障害はあるか?

ない。(運動ニューロン障害のみ)

28.ALSに温痛覚障害はあるか?

ない。(運動ニューロン障害のみ)

29.ALSで障害される脊髄の角は?

前角(側角ではない。)

30.ALSでは球麻痺が起こる。延髄に存在する運動核3つ?

IX、X、XII

31.ALSの治療は?

エダラボン静脈投与(フリーラジカルの除去作用)

32.MGはいつ悪化する?

夕方

33.MGで末梢神経伝導検査するとどうなる?

正常

34.針筋電図と誘発筋電図の違いは?

針筋電図は、筋強直性筋ジストロフィーやALSなど、筋原性疾患か神経原性疾患かの鑑別にしか使えない。

誘発筋電図は神経筋接合部疾患のためだけに作られた検査である。

35.MGの治療法3つ?

ステロイド血漿交換、エクリズマブ

36.Lambert-Eaton症候群の治療法2つ?

塩酸グアニジン、血漿交換

37.MG、Lambert-Eaton症候群の抗体はそれぞれ何?

ACh受容体抗体、抗VGCC抗体

38.ボツリヌス菌の感染源3つ?

いずし、蜂蜜、カラシレンコン

39.ボツリヌス中毒の瞳孔は?

散大

40.ボツリヌスによって便秘は起こる?

起こる。(麻痺性イレウスのため。)

41.テトロドトキシンの原因生物2つ?

フグ、ヒョウモンダコ

42.Huntington病の遺伝形式は?

常染色体優性遺伝

43.Huntington病とPDの違いは?

両者とも不随意運動を特徴とする。

線条体→GABA分泌「静かにしなさい」

黒質ドパミン分泌「動きなさい」

である。

Huntington病→GABA<ドパミン

PD→GABA>ドパミン

である。

44.ハロペリドールがPDに禁忌なのはなぜ?

抗精神病薬の副作用にパーキンソニズムがあるため。

45.末梢性交感神経抑制薬のレセルピンの副作用は?

パーキンソニズム

46.Huntington病で鬱状態になる?

なりやすい。

47.レボドパの副作用は?

舞踏様運動

48.矢印が示す部位は?

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尾状核線条体の一部)

49.ドパミン作動薬とは?

麦角性と非麦角性に分けられる。

麦角性→ブロモクリプチンやカベルゴリンなど

副作用は弁膜症悪化

非麦角性→プラミペキソールなど。

副作用はナルコレプシー

50.パーキンソン病の治療薬3つ?

レボドパ、ドパミン作動薬、塩酸アマンタジン

51.レボドパの副作用3つ?

病的賭博、幻覚、舞踏様運動

52.パーキンソン病の震えのヘルツは?

4〜6Hz

53.パーキンソン病の脳病理所見は?

Levy小体

54.パーキンソン病でぶんまわし歩行はあるか?

ない。パーキンソン病で運動麻痺は見られない。ぶんまわし歩行は運動麻痺により見られる症状である。

55.パーキンソン病のwearing offの治療薬は?

エンタカポン

56.レボドパを過剰投与したパーキンソン病患者の治療薬は?

非定型抗精神病薬

57.パーキンソニズムの副作用がある胃腸疾患治療薬は?

スルピリド

58.歩行時に手を振らない疾患といえば?

パーキンソン病

59.パーキンソン病で嗅覚障害はある?

ある。

60.パーキンソン病に外科治療はある?

ある。脳深部刺激療法(DBS)

61.TIAを疑ったらまず行うFASTとは?

顔、腕、スピーチ、Time

62.TIA単独で失禁は起きるか?

起きない。痙攣に出てくるものである。

63.Drop attackとは?

TIA発作の1つの型で、意識障害を伴わない突然の下肢の脱力のこと。脳底動脈が障害されることで錐体路が障害されるが、脳幹網様体にある意識中枢は守られることで起きる。

 

64.t-PAの出血既往についての禁忌は?

21日以内の消化器または尿路出血

65.t-PAの血糖異常についての禁忌は?

<50 or >400

66.t-PAの血圧についての禁忌は?

降圧してもsBP>185ordBP>110

67.t-PAのNIHSSについての禁忌は?

NIHSSの正常値(5〜22点)を超えたとき

68.t-PAの血小板、PT-INRについての禁忌は?

血小板<10万、PT-INR>1.7

69.椎骨動脈解離で起こしうる疾患は?

ワレンベルグ症候群

70.心房細動による脳塞栓症患者にt-PA静注する投与開始前後に用いる効果判定評価法は?

NIHSS

71.四肢と顔面の痺れが左右逆転していたら?

橋病変(Millard-Gubler症候群)

72.視床出血の症状は?

対側の四肢と顔面の痺れ

73.右の動眼神経麻痺および左の片麻痺をきたすのは?

右Weber症候群(中脳病変)

74.ワレンベルグ症候群の主な主訴は?

回転性めまい(前庭神経核の障害)

75.ワレンベルグの身体症状に関与する部位2つ?

小脳脚は障害されるが、錐体路は守られる。

物を渡して握らせることができるが、机に置くなどして持ってもらおうとすると持てなくなる。

76.ワレンベルグ症候群の目の症状に関与する部位2つ?

交感神経障害によるHorner徴候

三叉神経核障害による角膜反射の消失

77.疑核とは?

舌咽神経と迷走神経が混在した核で、どちらも嚥下に関わる。ワレンベルグ症候群では障害される。

78.ワレンベルグ症候群とは?

後下小脳動脈障害による延髄外側の障害。

79.ワレンベルグ症候群の誤嚥性肺炎に対する外科的アプローチは?

輪状咽頭筋切除術

80.被殻出血とラクナ梗塞が表裏一体と言われる理由は?

内頸動脈から中大脳動脈が90°に分岐しており、中大脳動脈から穿通枝が90°に分岐しており、その穿通枝は高血圧で障害されやすい。

穿通枝が破裂したものが高血圧性被殻出血、穿通枝が狭窄し虚血に至ったものがラクナ梗塞である。

81.ラクナ梗塞の再発予防としてエビデンスレベルの高い抗血小板薬は?

シロスタゾール(細かい血管の拡張作用がある。)

アスピリンは使えない。)

82.シロスタゾールを使う疾患3つ?

ASO、Brugada、ラクナ梗塞

83.脳圧を下げる薬は?

グリセロール

84.小脳出血の意識は?

発症時の意識は清明(walk in)

85.小脳出血で嘔吐は?

起きる。(延髄のCTZが反応)

86.小脳出血の偏視は?

健側偏視

87.下図の頭部単純CTで起こるのは意識障害四肢麻痺

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意識障害(橋背側の出血のため。下図参照)

 

88.運動麻痺が起こる橋の障害部位は?

橋腹側(錐体路:中心前回→内包後脚→脳幹腹側→…)

89.小脳出血の3徴は?

頭痛、嘔吐、ふらふらめまい

90.小脳出血患者に乳酸リンゲルの輸液を続けていい?

よくない。

91.脳出血患者の呼吸管理で気をつける点は?

頭を上げて過換気気味に気管挿管の上でPaCO2を正常値まで下げることに気をつける。

92.Willis動脈輪に含まれないことで有名な脳の動脈は?

中大脳動脈

93.動眼神経麻痺に関わる脳動脈瘤2つ?

IC-PC(内頸動脈-後交通動脈)動脈瘤、SCA(脳底動脈-上小脳動脈)動脈瘤

94.脳動脈瘤好発Top3は?

IC-PC、MCA、ACom

95.SAHの予後因子2つ?

意識障害の程度、脳血管攣縮の程度(数×、大きさ×)

96.ヘロイン(オピオイド)では縮瞳?散瞳?

縮瞳

97.Argyll-Robertson瞳孔とは?

両側縮瞳、対抗反射消失

98.血腫除去術が禁忌な脳出血2つ?

脳幹と視床

99.「ひひひ」とは?

左の被殻出血は左を向く。

100.左MLF症候群でどうなる?

右を向くとき、右外転神経は問題ないが、左眼が正中位に戻ろうと眼振を生じる。

101.吸血し破裂しSAHを起こす謎の塊といえば?

nidus

102.ガンマナイフ治療の適応は?

nidusが3cm以下or3cm以上でも体積10mL以下

103.脳動静脈奇形のてんかんの治療に用いる抗てんかん薬は?

カルバマゼピン

104.認知症の診断に必要な検査は?

頭部単純MRI

105.認知症の診断に必要な因子2つ?

記銘力の低下、失認・失行(物盗られ妄想ではない。)

106.初期に感情失禁が見られる認知症は?

脳血管性認知症

107.アルツハイマー病のSPECTで早期から異常を認める部い3つ?

頭頂葉、側頭葉、後部帯状回

108.アルツハイマー病で脳脊髄検査は有用?

有用(New!!)

109.アルツハイマー病の脳脊髄検査の所見は?

リン酸化タウ蛋白の上昇

110.アルツハイマー認知症患者にCh-E阻害薬を投与する際に注意することは?

房室ブロックや洞不全症候群などの徐脈性不整脈があれば使わない。

111.アルツハイマー認知症で見られる、診察室で何かの質問をし、答えがわからないときに誰かに確認をとるために振り返る現象は?

頭部振り返り現象

112.反社会的行動をして、警察が来ても「え?けいさつ?へー。」と無関心を示す認知症は?

前頭側頭型認知症

113.前頭側頭型認知症との鑑別が必要な疾患は?

神経梅毒

114.立ち去り行動を伴う認知症といえば?

前頭側頭型認知症

115.同じ単語を繰り返し発する認知症といえば?

前頭側頭型認知症

116.DLBのREM睡眠行動異常の治療薬は?

クロナゼパム

117.DLBに有効な治療薬2つ?

ドネペジル、抑肝散

118.認知機能の動揺、抗精神病薬の感受性亢進といえば?

DLB

119.DLBのポリソムノグラフィの所見は?

筋弛緩を伴わないREM睡眠

120.片頭痛の予防薬3つ?

β遮断薬、カルシウム拮抗薬、バルプロ酸

121.躁病に対する気分安定薬2つ?

炭酸リチウム、バルプロ酸

122.急性硬膜外血腫の原因血管2つ?

中硬膜動脈、板間静脈

123.意識清明期といえば?

急性硬膜外血腫

124.急性硬膜下血腫、慢性硬膜下血腫の原因血管は?

架橋静脈

125.三叉神経痛の好発年齢は?

中年女性

126.特発性三叉神経痛の治療法2つ?

カルバマゼピン、神経血管減圧術

127.症候性三叉神経痛の原因疾患は?

髄膜腫(not髄芽腫)

128.疼痛が間欠的な三叉神経痛は?

特発性(症候性は腫瘍によるものだから。)

129.三叉神経痛の原因血管は?

上小脳動脈

130.顔面痙攣の原因血管は?

前下小脳動脈

131.頭蓋内血管による脳神経圧迫で起こる疾患は?

三叉神経痛(not片頭痛

132.髄膜腫の栄養血管は?

中硬膜動脈

133.髄膜腫の主要症候は?

けいれん

134.髄膜腫の術前に必要な検査2つ?

外頸動脈造影、静脈洞造影

135.前頭葉機能障害の評価に用いる検査は?

ウィスコンシンカードソーティングテスト〈WCST〉

136.自律神経障害による突然死に最も注意すべき疾患は?

多系統萎縮症

137.大脳皮質基底核変性症〈CBD〉でGerstmann症候群は見られるか?

見られる。

138.半側空間無視をきたす頭頂葉障害といえば?

劣位半球=右

139.「手の形の真似ができない」というような肢節運動失行をきたす頭頂葉障害といえば?

優位半球=左(劣位半球=右では個人差が大きい。)

140.下垂体は造影されやすい?

されやすい。(血液脳関門がないから。)

141.急激な頭痛+両眼視力消失といえば?

下垂体卒中

142.海綿静脈洞を通る神経3つ?

動眼神経、滑車神経、外転神経

143.15歳未満で松果体部腫瘍といえば?

胚細胞腫

144.多発性硬化症の経口DMT〈疾患修飾療法〉2つ?

フィンゴリモド、フマル酸ジメチル

145.視床の機能は?

前→気分メンタル

外側→錐体外路

内側→認知機能(海馬と連絡あり)

後→温痛覚

視床外、外側の外側→錐体路(内包)

146.視床出血の原因となる穿通枝血管はどこから分岐する?

後大脳動脈

147.リステリアにセフェムは?

無効

148.細菌性髄膜炎の治療法は?

新生児→アンピシリン+第3世代セフェムの2剤併用療法

1ヶ月〜16歳→カルバペネム系+第3世代セフェムの2剤併用療法

16歳〜50歳→カルバペネム系単独投与

50歳〜→バンコマイシン+アンピシリン+第3世代セフェムの3剤併用療法orバンコマイシン+カルバペネム系の2剤併用療法

149.右下肢に限局する運動麻痺が生じる脳の動脈障害といえば?

左前大脳動脈

150.頭痛をきたす疾患でのトリプタンの投与方法は?

片頭痛→トリプタン経口投与

群発頭痛→トリプタン皮下注射

151.右上肢に運動失調をきたす小脳の病変部位は?

右小脳半球

152.カフェイン、鉄欠乏、妊娠が増悪因子となる疾患は?

むずむず脚症候群

153.CIDPで脳脊髄液検査所見は?

蛋白細胞解離

154.CIDPのMRI所見は?

神経根造影効果

155.CIDPの神経生検所見は?

脱髄所見

156.CIDPの神経伝導速度検査所見は?

振幅の低下